授業の目標と概要 |
機械技術者として最も重要な工学言語である製図について,基礎的な知識・技術を習得
し,製作図,設計図などを正しく読み,図面を構図し作成する能力を育成する.また,
すでに1学年において学んだ,機械製図の基礎的な技能の応用を含めている.
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履修上の注意
(準備する用具・
前提とする知識等)
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授業を理解させるための講義(座学)と基礎製図の読み書き習得のための製作図(製図
室)の授業が中心である.また,工作実習や工作法の知識に基づいた加工法を考慮して
作図することを心がけること.演習において製図道具一式,および関数電卓を用意する
必要がある.
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到達目標 |
・簡単な製作図を適当な加工法に基づく投影法で描ける.
・表面粗さの表示や寸法公差,幾何公差などが理解できる.
・立体形状がイメージできる.
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成績評価方法 |
合否判定:課題製図の提出率が100%であり,最終評価による点数が60点を超えていること.
最終評価:課題製図(70%)+定期試験結果の平均(30%)
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テキスト・参考書 |
教科書:機械製図(林ほか著,実教出版)
参考書:図面って,どない描くねん!(山田学著,日刊工業新聞社)
また,これ以外にも図書館に多数ある.
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メッセージ |
製図には得手,不得手がありますが,提出期限は必ず厳守すること.
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授業の内容 |
授業項目 | 授業項目ごとの達成目標 |
1.寸法記入法
2.軸受ふたの製図
3.公差・面の肌・はめあい(1回)
4.軸受の製図(3回)
5.ねじ(1回)
6.ボルト・ナットの製図(2回)
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・寸法公差とはめあいの種類を説明できる.表面粗さについて説明できる.面の肌の図示法および仕上げ記号を理解できる.
・軸受の機械的用途が説明できる.関連機械部品の説明ができる.製作図を完成させることができる.
・ねじの図示法,ねじの表し方,ボルトとナットの種類と図示法を理解できる.
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前期中間試験 |
実施しない
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7.ボルト・ナットの製図(2回)
8.軸と軸継手(2回)
9.フランジ形たわみ軸継手の製図(3回)
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・ボルト・ナットの機械的用途を理解する.製作図を完成させることができる.
・キー,キー溝について説明できる.継手・軸受の機械的用途が説明できる.
・フランジ形たわみ軸継手の機械的用途を理解する.製作図を完成させることができる.
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前期期末試験 |
実施する
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10.フランジ形たわみ軸継手の製図(2回)
11.歯車(2回)
12.平歯車の製図(3回)
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・歯車の基礎事項と図示法を理解する.平歯車の設計が行える.
・平歯車の機械的用途を理解する.製作図を完成させることができる.
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後期中間試験 |
実施しない
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13.平歯車の製図(1回)
14.減速歯車装置組立図の製図(6回)
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・減速比,および減速歯車装置の機械的用途の説明ができる.基礎事項と図示法が理解できる.
・機械装置の設計を行える.
・減速歯車装置の設計の組立図を製作することができる.
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後期期末試験 |
実施する
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