授業の目標と概要 |
近年では,精巧な機械が容易に扱えるようになり,複雑な機構(メカニズム)はますます
ブラックボックス化しているが,機械を設計・取り扱う者にとっては問題となる.
各種機構の理解を深めることは,機械を設計・使用する上で必須条件であり,基礎的かつ
重要なことである.
この科目の目標は,講義を通して各種機構とその運動の性質を修得し,応用する能力を身に
つけることと,技術文章の書き方,グラフ・図.表の書き方の基礎を身につけることである.
|
履修上の注意
(準備する用具・
前提とする知識等)
|
数学の基礎的知識(三角関数,微分・積分)が必要です.
初回を除き,毎講義終了時に次回の講義内容を提示しますので,必ず予習をしてください.
講義後のノートづくりを欠かさずにしてください.また,教科書中の演習問題などは自主
的に学習してください.
|
到達目標 |
機械要素,機構を理解し,修得することができる.
創造設計のための基礎を身につけることができる.
専門用語の英訳,和訳を身につけることができる.
|
成績評価方法 |
合否判定:学習ノートがすべて期限内に提出されていることを前提に, 2回の定期試験
結果の平均が60点を超えていること.
最終評価:2回の定期試験結果の平均(80%)+学習ノート結果の平均(20%)+受講態度
(10%)
※学習ノートの提出遅延,1日につき5点減点
|
テキスト・参考書 |
テキスト:機構学入門(東京電機大学出版局・高 行男著)
参考書:絵ときでわかる機構学(オーム社・住野和男,林 俊一共著),
機構学(実教出版・森田 釣著),よくわかる機構学(オーム社・萩原芳彦編著),
大学課程機構学(オーム社・森田 釣,稲田重男共著)など
|
メッセージ |
各自の積極的かつ建設的な取組みを常に求めています.数学の基礎的知識を多用します
ので,必要に応じて復習をしてください.疑問点や不明な点が生じた場合,病欠や特別
欠席などにより欠課した場合は,オフィスアワーを利用して質問したり,補講を受講
するなど各自で考えて行動してください.定期試験の再試験は,答案返却から1週間後
を目途に1度実施ししますが,この評点を採用した場合は60点となります.
|
授業の内容 |
授業項目 | 授業項目ごとの達成目標 |
1.ガイダンス (0.5回)
2.機械の定義・構成,機構,機械の運動,運動の瞬間中心,
運動伝達の方法 (1.5回)
3.摩擦伝動装置(2回)
4.歯車装置 (3回)
|
機械の定義・構成,機構,機械の運動,運動の瞬間中心の
考え方,運動伝達の方法の理解,説明と計算ができる.
ころがり接触・速度比・摩擦車・変速摩擦伝動装置の理解,
説明と計算ができる.
すべり接触・歯形曲線・歯車の種類・自動車における歯車
の役割・歯車各部の名称と寸法・インボリュート歯形の
かみあい・歯車伝動・変速歯車装置・歯車列とその応用の
理解,説明と計算ができる.
|
前期中間試験 |
実施する
|
4.巻掛け伝動装置 (2回)
5.リンク装置 (3回)
6.カム装置 (3回)
|
ベルト伝動・ベルト伝動による変速装置・Vベルト・チェ
ーン伝動の理解と計算ができる.
連鎖と機構・四節回転連鎖・両スライダクランク連鎖・
平行運動機構・直線運動機構・球面運動機構の理解と
計算ができる.
カム伝動・カムの種類・カム変異線図・従節の運動とカム
線図・カムの輪郭の理解、計算と作図ができる.
|
前期期末試験 |
実施する
|