授業の目標と概要 |
流体工学は、機械系力学の基礎科目であり、現在、産業界のあらゆる範囲で活用される応用範囲の
広い学問である。特に数学を基に、多くの演習・例題を取り入れ、計算力を養い、流体の自然科学
の現象を理解する力を身につけて、基礎工学の知識を把握させる。さらにこの知識を基に応用力を
付ける。
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履修上の注意
(準備する用具・
前提とする知識等)
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基礎的な数学力が必要であり、特に微積分および三角関数を十分に理解している
こと。関数電卓は、十分使いこなせるよにしていること。
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到達目標 |
連続の定理、ベルヌ-イの定理、運動量の定理等を駆使して、円管内の流れや風
洞内の流れの圧力、速度、位置等の計算できる。さらにそれらの流体現象の把握
・解析ができる。また教科書・演習問題の65%以上の問題ができる。
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成績評価方法 |
合否判定:定期試験を基準に60点以上を合格とする。
最終評価:4回の定期試験の平均点が60点以上を合格とする。(100%)
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テキスト・参考書 |
教科書:よくわかる水力学 著者:宮田昌彦ほか 発行所:オ-ム社
参考書:水力学(改訂・SI版) 著者:生井武文ほか 発行所:森北出版
水力学(基礎と演習) 著者:北川能監修ほか 発行所:パワー社
例題と演習・水力学 著者:中村克孝ほか 発行所:パワー社
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メッセージ |
演習が主になるので、基本的な数学の計算ができるようにしておくこと。
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授業の内容 |
授業項目 | 授業項目ごとの達成目標 |
1 流体の物理的性質(3回)
2 静水力学(4回)
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・単位と時限、密度と比重、圧縮性、粘性、飽和蒸
気圧、表面張力。流体の物性を理解すること。
・圧力とその測定、一様な圧力。
圧力とその測定を理解させること。
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前期中間試験 |
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3 静水力学(2回)
4 流体運動の基礎(5回)
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・重力場の圧力、浮力、相対的静止.
計算問題に応用できること。
・流体の考え方、連続の式、オイラ-の運動方程
式、ベルヌ-イの定理。
連続の式およびベルヌ-イの定理で計算できること。
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前期期末試験 |
実施する
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5 流体運動の基礎(4回)
6 流速と流量の測定(3回)
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・ベルヌ-イの定理の応用
ベルヌ-イの定理を応用して計算できること。
・ピト-管、ベンチュリ計、管オリフィス、タンクオリフィス、せきの測定方法および計算。これららの使用目的と流量計算をできるようにする。
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後期中間試験 |
実施する
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7 運動量の理論(4回)
8 相似法則(3回)
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・運動量の定理、運動量の定理の応用、角運動量の
定理、流体機械への応用。
運動量の定理を理解させ、計算できるようにする。
・幾何学的相似、運動学的相似、動力学的相似を理解
させ、関連する無次元数を適用して、計算できるよ
うにする。
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後期期末試験 |
実施する
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