授業の目標と概要 |
発電所で作られた電気を工場や家庭などに届ける電気設備が送電線・配電線である。この送電線・
配電線がどのように構成され運用されているのかを確実に理解できること第一の目標とする。さら
に工場や大型商店などの需要家の受電設備や屋内配線設備についても学習する。また、送電線・配
電線は、災害発生時に復旧が急がれるライフラインの一つであるので、電気技術全般に関連する事
項も学習する。
|
履修上の注意
(準備する用具・
前提とする知識等)
|
単相交流回路と三相交流回路について理解できていることを前提に進めるので、電気回路の復習を
確実にする必要がある。ただし、三相交流回路を含む計算は授業中の演習と自宅学習のレポートで
実施する。演習を多く取り入れるので電卓は毎回持参のこと。ノートの作成は必修である。
|
到達目標 |
(1)送電線・配電線の設備構成について理解ができる。
(2)送電線・配電線の電気的特性と発生する事象について理解ができる。
(3)需要家の受電設備と屋内配線について理解ができる。
以上の3項を到達目標とする。
|
成績評価方法 |
合否判定:定期試験4 回の平均点が60 点を超えていること。
最終評価:定期試験4 回の平均点±授業態度と自宅学習レポート10 点で評価。
|
テキスト・参考書 |
テキスト:送電・配電(電気学会)
|
メッセージ |
なぜ、電力輸送は交流方式が用いられているのか。また、直流方式にはない、数々の交流方式の事
象・特徴について、楽しく理解しましょう!
|
授業の内容 |
授業項目 | 授業項目ごとの達成目標 |
1.ガイダンス
2.送配電設備の概要
3.三相交流回路の復習と補足説明(1)
4.三相交流回路の復習と補足説明(2)
5.送配電線路の電気的特性(1)
6.送配電線路の電気的特性(2)
7.演習
|
送電線・配電線の概要が理解できる。
三相交流回路が理解できる。
送配電線の電気方式について理解できる。
送配電線路の電気定数について理解できる。
|
前期中間試験 |
実施する
|
1.送配電線路の電気的特性(3)
2.送配電線路の機械的特性
3.架空送電線路(1)
4.架空送電線路(2)
5.地中送電線路(1)
6.地中送電線路(2)
7.演習
|
送配電線路の電圧降下・安定度について理解できる。
送電線の弛度(たるみ)について理解できる。
送電線に加わる各種荷重・強度計算について理解できる。
架空送電線設備の構成について理解できる。
直流送電について理解できる。
地中送電線設備の構成について理解できる。
|
前期期末試験 |
実施する
|
1.配電線路(1)
2.配電線路(2)
3.配電線路(3)
4.短絡・地絡故障計算(1)
5.短絡・地絡故障計算(2)
6.短絡・地絡故障計算(3)
7.演習
|
配電線路の構成について理解できる。
配電線路の電気方式について理解できる。
新しい配電方式について理解できる。
単位法を理解できる。
短絡・地絡事故の故障計算について理解できる。
短絡容量について理解できる。
|
後期中間試験 |
実施する
|
1.中性点接地方式、誘導障害、異常電圧(1)
2.中性点接地方式、誘導障害、異常電圧(2)
3.中性点接地方式、誘導障害、異常電圧(3)
4.送配電線の保護継電装置(1)
5.送配電線の保護継電装置(2)
6.送配電線の保護継電装置(3)
7.演習
|
中性点接地方式の種類と目的について理解できる。
誘導障害・異常電圧およびその対策について理解できる。
送配電線路の保護継電方式について理解できる。
|
後期期末試験 |
実施する
|