授業の目標と概要 |
電子工学の基礎を実験を通して学ぶことがこの授業の目的である.簡単な実験を通し
て電子工学やもの作りの楽しさを体験するとともに,実験器具の使い方,基本的な素子
の特性を理解して,簡単なトランジスタ回路を作製できることを,目標としている.こ
の授業では,テキストに従って回路製作,特性測定を行い,実験レポートを作成し提出
する.
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履修上の注意
(準備する用具・
前提とする知識等)
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実験に必要な講義はHR教室で行い,実験は電子応用実験室で行います.実験テキス
ト,ノート,
レポート用紙(A4),グラフ用紙,電卓を持参してください.
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到達目標 |
・実験器具(基本的な測定機器)を適切に使用できる.
・基本的な素子の電流-電圧特性を測定し,その特徴を示すことができる.
・半田付けにより簡単なトランジスタ回路を作製することができる.
・簡単なトランジスタ回路の特性を測定し、動作が説明できる.
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成績評価方法 |
実験レポートの内容80%+実技試験の結果20%±実験態度10%を最終評価とし,
60%の得点を合格点とする。ただし,レポートと実技試験で合格(60%の得点)ができない学
生に対して,実験態度での加点はしない.
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テキスト・参考書 |
教科書:使用しない。資料を配付する.
副読本:「電子回路」(コロナ社)文部省検定 工業055
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メッセージ |
回路製作の楽しさを味わえるように進めて行くともりですが、羽目をはずしたり、怪我をする
ことが無いように注意してください。レポートはしっかり出しましょう.
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授業の内容 |
授業項目 | 授業項目ごとの達成目標 |
1.授業内容のガイダンス,レポートの書き方(1回)
2.抵抗値の測定,電圧の測定(1学年の復習)(1回)
3.可変抵抗の使用法と電位差測定(2回)
4.抵抗,ダイオード,LEDの特性(2回)
5.基本的な素子の測定,電圧の測定に関す
る実技試験(1回)
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1.実験内容および注意事項を理解できる.
2.直流電源とテスタおよびマルチメータを使用できる.
3.可変抵抗の使用法を理解できる.
4. 抵抗とダイオード,LEDのV-I特性を理解できる.
5.基本的な素子の測定,電圧の測定ができる.
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前期中間試験 |
実施しない
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6.トランジスタの静特性(4回)
7.トランジスタの静特性に関する実技試験(1回)
8.トランジスタによるスイッチング回路(3回)
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6.トランジスタの分類について理解し、トランジスタの入力特
性,電流伝達特性,出力特性の特徴を説明できる.
7.トランジスタの回路作製ができ、静特性を測定できる.
8.トランジスタの静特性に基づき、スイッチングの動作を説明で
きる.トランジスタのスイッチング回路を応用した回路を作製
し,LEDの点灯,リレーの制御を実現できる.
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前期期末試験 |
実施しない
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9.交流電圧・電流・インピーダンスの測定(3回)
10.交流実験に関する実技試験(1回)
11.トランジスタによる交流増幅(3回)
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9.ACミリボルトメータ、発振器、オシロスコープの基本的な使用
法を理解し、これらを測定に使用できる.実効値,最大値の違
いを理解して測定ができる.
10.交流電圧・電流・インピーダンスを所定の機器を用いて測定
し,その数値をグラフ化できる.
11.トランジスタによる増幅回路を作製できる.トランジスタの
動作点,バイアス,最適動作点,直流負荷線,交流負荷線につ
いて説明できる.
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後期中間試験 |
実施しない
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13.トランジスタによる交流増幅(6回)
14.交流増幅に関する実技試験(2回)
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13.トランジスタの動作点,バイアス,最適動作点,直流負荷
線,交流負荷線について説明できる.
14.トランジスタによる増幅回路を作製し,その特性を測定,記
録することができる.
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後期期末試験 |
実施しない
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