授業の目標と概要 |
工学を学ぶ際に習得すべき数学は数学理論や数式の扱い方のみならず,常に対象となる
工学やその要素である物理や化学の知識と密接に結びついたものでなければならない.
この科目の目的は,第4学年までに学習した数学や機械工学科専門科目の知識を用いて,
定量的に身の回りの現象や工学問題を解くための解析力・応用力を身につけることである.
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履修上の注意
(準備する用具・
前提とする知識等)
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第4学年までに学んだ数学の基礎的知識や機械工学科専門科目の知識を多く使います.
必要に応じて数学や専門科目を復習してください.また,電卓は常時,使用します
ので忘れないようにしてください.初回を除き,毎講義終了時に次回の講義内容を
提示しますので,必ず予習してください.講義後のノートづくりを欠かさずしてくだ
さい.また,教科書中の演習問題などは自主的に学習してください.
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到達目標 |
基礎数学が工学の分野でどのように使われているのかを理解することができる.
事象を数式モデルで表し,それを解くためにはどのような手順を踏んでいけばよいのかを身
につけることができる.
エンジニアが直面するさまざまな問題を解決するためのセンスを身につけることができる.
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成績評価方法 |
合否判定:学習ノートがすべて期限内に提出されていることを前提に,2回の定期試験
の平均が60点を超えていること.
最終評価:2回の定期試験の平均(70%)+学習ノート,講義メモの平均(30%,学習
ノート:10回程度,講義メモ:毎回)+受講態度(10%)
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テキスト・参考書 |
テキスト:事例で学ぶ工業数学の基礎(日刊工業新聞社・相良 紘著)
参考書:機械工学問題演習(山海堂・高橋 賞,江角 務著),
詳解 機械工学演習(共立出版・酒井俊道編),
基礎応用 機械工学演習(槇書店・枷場重男,結城明泰共著),
機械要素設計演習(槇書店・足立勝重,中山英明,川島成平共著)など
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メッセージ |
各自の積極的かつ建設的な取組みを常に求めています.
数学や機械工学科の基礎的知識を多用しますので,必要に応じて復習をしてください.
病欠や特別欠席などにより欠課した場合は,各自で考えて行動してください.
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授業の内容 |
授業項目 | 授業項目ごとの達成目標 |
1.1次方程式,2次方程式(1回)
2.2元連立方程式,3元連立方程式(2回)
3.2次関数と三角関数(2回)
4.ベクトル(2回)
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工学の3法則と物理量の量的関係を理解し,問題を解決する
ことができる.
工学の基本次元と次元解析を理解し,問題を解決することが
できる.
運動の3法則を理解し,問題を解決することができる.
ベクトルと物体に働く力を理解し,問題を解決することが
できる.
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前期中間試験 |
実施する
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5.指数関数と対数関数(1回)
6.数学的操作による数式の誘導(2回)
7.微分(2回)
8.積分(2回)
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化学反応の基礎を理解し,問題を解決することができる.
移動現象の基礎を理解し,問題を解決することができる.
微分の概念と物理量の変化率を理解し,問題を解決すること
ができる.
積分の概念と定義,物理量の変化率と積分の関係を理解し,
問題を解決することができる.
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前期期末試験 |
実施する
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