シラバス情報

シラバス基本情報

授業内容・授業計画

授業の目標と概要 情報通信技術は、情報化社会の重要な基盤技術である。情報論は、こうした
技術の効率と信頼性を追求するための基礎理論であり、情報を取り扱う技術
者にとって必須の学問といえる。この科目では、線形符号理論に基づき、情
報通信分野での情報符号化技術について学び、符号の構築問題に応用できる
能力を身に着ける。理解を深めるため、一部の授業ではパソコンを使った符
号化シミュレーションによる実現も行う。
履修上の注意
(準備する用具・
前提とする知識等)
本授業に必要な基本知識は、線形行列の計算、独立性と従属性及び確率の基
礎である。これらの線形行列や確率の数学に関して、不明点の場合、これま
で勉強した数学の教科書を必ず参考して理解すること。理解を深めるため、
合計約7 回の演習レポートを宿題として与えられる。
到達目標 インターネットやデジタル放送などに使われる巡回符号、リードソロモン、
BCH、畳み込み符号の符号化と復号技術を身につけ、符号構築問題に応用でき
ることを達成目標とする。
成績評価方法 最終成績=定期試験100 点±レポート10 点
1)定期試験60 点未満ではレポートを最終成績に加減算せず不合格点とする。
2)定期試験60 点以上ではレポートによる加減算は60 点以上100 点以下とす
る。
3)レポート100 点の場合、最終成績+10 点で加点し、0 点の場合、-10 点で減
点する。
テキスト・参考書 教科書:電子情報通信工学シリーズ 情報通信理論1ーー符号理論・待ち行列
理論ーー萩原春生、中川健治共著 森北出版会社
参考図書:符号理論とその応用、情報理論とその応用学会 (編集) 、培風館
参考図書:誤り訂正符号入門、J.ユステセン共著、 森北出版株式会社
メッセージ 1)ノートを必ず取ること。
2)課題は必ず理解し、日限までに提出すること。
3)教科書・ノート・課題を必ず勉強すること
4)勉強をしても不明点は教員室まで聞きに来ること。
授業の内容
授業項目 授業項目ごとの達成目標
1)ガイダンス、シラバス、誤り検出・訂正符号の概念(1 回)
2)ハミング距離と検出・訂正能力(1 回)
3)線形符号の定義(1 回)
4)線形符号の最小距離・重みとパリティ検査行列(1 回)
5)離散フーリエ変換による符号システムの構築(1 回)
6)基礎体上での符号構築(1 回)
7)拡大体上での符号構築(1回)
8)符号多項式(1回)
9)巡回符号(2 回)
10)CRC 検査(2 回)
1)誤り検出・訂正符号の概念を理解できる。
2)ハミング距離と検出・訂正能力の原理を理解できる。
3)線形符号の定義を理解できる。
4)線形符号の最小距離・重みとパリティ検査行列を理解できる。
5)離散フーリエ変換による符号システムの構築方法を理解できる。
6)基礎体上での線形符号構築ができる。
7)拡大体上での符号構築をできる。
8)符号多項式の定義を理解できる。
9)巡回符号の定義を理解できる。
10)CRC 検査の仕組みを理解できる。
後期中間試験 実施する
1)リード・ソロモン符号(2 回)
2)畳み込み符号のトレリス線図・状態遷移図(1 回)
3)畳み込み符号の復号(1 回)
4)イベント誤りの確率(1 回)
5)ユニオンバウンド(1 回)
6)情報ビット誤り率(1 回)
7)畳み込み符号器の最小ハミング距離(1回)
1)リード・ソロモン符号の基礎を理解できる。
2)畳み込み符号のトレリス線図・状態遷移図を書くことができる。
3)畳み込み符号の復号ができる。
4)イベント誤りの確率を計算できる。
5)ユニオンバウンドを計算できる。
6)情報ビット誤り率を計算できる。
7)最小ハミング距離を計算できる。
後期期末試験 実施する
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