授業の目標と概要 |
電子回路や電気回路の講義で学ぶ内容を実験で体験的に確認することで,電子工学の基
礎的な回路動作などの理解が深まる。実験テーマごとにレポートを提出し,技術者とし
て重要なデータをまとめる技術,人に結果などを正確に伝える能力を身につける。特
に,高学年での実験や研究の基礎知識から専門科目の応用力につながる。
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履修上の注意
(準備する用具・
前提とする知識等)
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実験の始めに,工学系で要求されるレポートの書き方,特にデータやグラフの整理の仕
方等について説明しそれに基づいて評価する。また,実験データの記録用に必ず,ノー
トを準備すること。
テーマごとに実験前の簡単な授業を行い,その後実験室で二人一組の班に分かれて,回
路作製などの実験を行う。レポート作製は各自で実験ノートに基づいてデータを整理し
正確にデータをグラフに書き,資料を調査し,実験結果の検討・評価することが重要な
ポイントになる。
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到達目標 |
アナログ回路の作製及び,動作原理を理解すると同時に,レポート作製を通じて実験
データの整理の仕方,検討内容の正確な記述についても習熟することを目標とする。
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成績評価方法 |
レポート(書き方,内容,見易さ,実験条件の整理,調査,考察,期限)[70%]
実験技術試験(測定器の選択,使い方,測定方法,データ整理)[20%]
実験態度(取り組み,欠席状況)[10%]
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テキスト・参考書 |
核実験項目の始めに実験内容と,最低限必要な検討課題を示すプリントを配布し,実験
目的,内容を説明する。
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メッセージ |
三年次までに開講されている,電子回路や電気回路の基礎知識に基づいた実験が中心に
なっています。実験の前にあらかじめ内容を確認しておくことが,実験をより理解し,
有意義なものにするポイントになります。
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授業の内容 |
授業項目 | 授業項目ごとの達成目標 |
1. 発振・変復調(4回)
2. 高周波増幅回路(3回)
3. ラジオの製作(4回)
4. OPアンプ(4回)
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1. 発振回路の動作原理及びAM変調回路・復調回路を理解する
2. ラジオの中間周波増幅の原理を理解する
3. ラジオを作製し,今までの実験を一つの機能として利用できることを確認する
4. 演算増幅器を用いた基本的な増幅器,積分器,発振器の動作原理を理解する
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後期中間試験 |
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5. 電源回路(4回)
6. サイリスタ(4回)
7. Trのスイッチングと論理回路(2回)
8. TTLとCMOSの特性(4回)
9. 実験技術試験(1回)
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5. トランジスタ,OPアンプ,三端子レギュレータを用いた各種定電圧源の動作原理を理解する
6. サイリスタの基本特性と,調光回路としての応用例について理解する
7. トランジスタのスイッチング特性の確認と論理回路への応用を検討する
8. TTL及びCMOSの基本特性と論理回路への応用を理解する
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後期期末試験 |
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