授業の目標と概要 |
化学的に探求する態度と基本的な概念や原理・法則を学習してもらいます。また、人類
が直面している環境問題に対し、科学的な視点から理解できる能力を、実験を行いなが
ら身につけてもらいます。
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履修上の注意
(準備する用具・
前提とする知識等)
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前期は座学で、教科書を中心に、できるだけ問題集を使用します。化学専用ノートを用
意すること。
後期は全て実験です。1、2年生で学習した知識と、レポート(14回)を書くために化学
基礎と化学の教科書,電卓を使います。
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到達目標 |
気体の法則を理解し,計算ができ,液体の性質も説明できる。有機化合物について
基本的な理解ができる。 また、実験書を読んで理解し、簡単な実験を行うことができる。
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成績評価方法 |
合否判定:前期定期試験2回(40%)、後期実験レポート+実験態度(60%)の合計60点
以上が合格である。最終評価は合否判定と同じである。
後期評価の内訳:実験レポートは毎回10点満点で,提出が無い場合は0とする。内容を
理解できていない,考察が的確でない,実験態度の悪い場合等は減点する。15回の実験
レポートを100点満点に換算して評価する。
再試験:再実験あるいは試験を行い60点以上を合格とする。
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テキスト・参考書 |
教科書;文科省検定済教科書高等学校新編化学(東京書籍)
参考書;ニューサポート新編化学(東京書籍)
フォトサイエンス化学図録(数研出版)
化学実験書(釧路高専一般教育科化学編)
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メッセージ |
前期は、板書以外にもパワーポイントなどを使って、講義を進めていきます。
その他、適時演示実験をしたり、小テスト、問題集も使います。
後期は全て実験です。身近なテーマが多いので、楽しみながら学んで下さい。
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授業の内容 |
授業項目 | 授業項目ごとの達成目標 |
Syllabusの説明,状態変化(1回)
気体の法則 (2回)
溶液,溶解度(2回)
反応熱,熱化学方程式とヘスの法則(2回)
コロイド(1回)
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1年間の授業内容を把握でき,状態変化を説明できる。
気体の法則を理解し,ボイルシャルルの計算ができる。
液体の性質を理解し,溶解度などの計算ができる。
反応熱を説明でき,熱化学方程式を作ることができる。
コロイドを理解し,説明できる。
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前期中間試験 |
実施する
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有機化合物の特徴 (1回)
有機化合物の分析(1回)
飽和炭化水素(2回)
不飽和炭化水素(2回)
アルコールとエーテル(1回)
アルデヒドとケトン,脂肪族カルボン酸(1回)
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有機化合物とは何かがわかり、官能基を説明できる
元素分析の原理を理解し、元素分析により分子式を計算できる
アルカンについてわかり、分類や異性体を説明できる。
アルケンとアルキンについてわかり、構造、性質の違いを説明できる
アルコールとエーテルを理解し、その性質、化学反応がわかる
アルデヒドとケトン、カルボン酸を学び、それらの化学反応の違いを説明できる
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前期期末試験 |
実施する
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一斉実験1 基本操作(1回)
一斉実験2 融点測定(1回)
一斉実験3 中和滴定(1回)
一斉実験4 陽イオンの定性分析(1回)
一斉実験5 水溶液の識別(1回)
一斉実験6 赤ワインの蒸留(1回)
一斉実験7 分子模型の組み立て(1回)
一斉実験8 イオン化傾向と電池(1回)
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化学実験の基本的操作を学び、簡単な硝子細工ができる
融点測定法について学び、未知試料を調べる
中和滴定を行い、身近なものの濃度を測定できる
試料中の金属イオンを分離、定性分析できる
未知の水溶液の性質を調べ、その試薬名を当てられる
身近な液体を蒸留して,分離したアルコールの性質を調べる事ができる
分子模型を使って,有機化合物の構造を理解できる
金属のイオン化傾向を求め,電池を作る事ができる
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後期中間試験 |
実施しない
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一斉実験9 化学反応式の量的関係
一斉実験10 分子量の計算(1回)
実験1 反応熱の測定(1回)
実験2 凝固点降下測定(1回)
実験3 結晶水の定量と再結晶(1回)
実験4 陰イオンの定性分析と鏡つくり(1回)
実験5 カフェインの単離(1回)
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実験を行い,化学反応式の係数を求める事ができる
気体の状態方程式を利用して,分子量の計算ができる
中和熱、溶解熱等を測定し、ヘスの法則を理解できる
溶液の凝固点を測定し、分子量を求められる
硫酸銅中の結晶水の測定、硝酸カリウムの再結晶を作ることができる
陰イオンの性質を調べ、銀鏡反応を利用し鏡を作る
お茶からカフェインの結晶を取り出すことができる
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後期期末試験 |
実施しない
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