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国語、コミュニケーション実践

授業内容・授業計画

授業の目標と概要 「江戸の暮らしを読む」と題して、様々な文芸・記録・口承の中から江戸の生活・文化を読み取
り、日本文化の根底がどのようなものであったかを理解する。その中には近代・現代に直結するも
の、断絶したもの、変容したものなど種々の要素が含まれるが、それらを通して日本文化の輪郭を
明瞭にし、あわよくば将来の文化を育むことに活かしたい。主体的な姿勢をもって自ら調べ、調査
内容を簡潔に発表することも重要な目標である。国語で学んできた言葉を扱う姿勢と、社会に開か
れた目が重要なポイントである。
履修上の注意
(準備する用具・
前提とする知識等)
江戸期の文章はもとより、江戸に関連する言葉には一般になじみのないものが数多く含まれる。ま
ずは言葉について調べ、理解しなければならない。聞いているのみではなく、積極的に「聴き、書
き、調査する」という姿勢を求める。辞書類は必携。新たに購入する必要はないが、辞書を持たず
に参加することがあってはならない。状況に応じて議論する場合があるので、発表・質問も積極的
にしてほしい。
なお、当時の語彙の中には現在差別語扱いとなっているものが含まれるので、使用には注意を要す
る。
到達目標 ・重要な語彙について理解し、説明できる。
・江戸文化と現代日本文化の同質性・異質性に関して説明できる。
・建設的な議論、解りやすい発表ができる。
成績評価方法 定期試験(期末のみ)50%、調査・発表50%とし、総合点で60を合格とする。
ただし、合格点に達した者に対して+-5%の平常点をつける。
テキスト・参考書 授業で配布するプリントをテキストとするので、購入の必要はない。

参考書 
ちくま文庫「古典落語」シリーズ、同『落語で江戸のうらおもて』、岩波ジュニア新書『おくのほ
そ道の旅』、新日本古典文学大系「浮世風呂」、その他。
国語辞典、古語辞典類。国語便覧。
メッセージ 落語ブームで寄席は満員、しかし江戸の雰囲気をわかって聞いている客がどれほどいるか。
世界に冠たる巨大都市だった江戸の文化を貪欲に理解しよう。できることなら、近い将来の社会の
ために活かせることを吸収しよう。そうして日本のすばらしさを再確認しよう。
授業の内容
授業項目 授業項目ごとの達成目標
1.ガイダンス       (1回)
2.落語に表れる「江戸」  (4回)
3.江戸の流行       (3回) 
1.授業の進め方、授業への取り組み方が理解できる。
2.江戸文化に関連する語彙について調査、理解できる。現代との差異がわかる。
3.江戸の娯楽をとりまく環境とその大衆性を理解できる。
前期中間試験 実施しない
4.町内の生活       (4回)
5.身分制度の実態     (4回) 
4.庶民生活をおおよそイメージでき、説明できる。
5.身分による生活の差がわかる。当時の一般的感覚として、それぞれの身分がどのようにとらえられていたか理解できる。調査・発表ができる。
前期期末試験 実施する
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