授業の目標と概要 |
情報伝送は高度情報化社会システムを構築するための重要な技術である。この科目では、デジタルTVを始め、
ADSLモデムなどの情報化社会における情報伝送システムの基本技術である信号の変調・復調の原理とADSLや光
ファイバーなどの伝送ケーブルの特性について授業を行い、情報伝送の基本技術を身に付けることを期待する。
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履修上の注意
(準備する用具・
前提とする知識等)
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本授業に必要な知識は微分積分、フーリエ級数、フーリエ変換と三角関数の基礎である。これらの知識は本授業を
理解するため、非常に重要であり、不明点がある場合、必ず、これまで勉強した数学の教科書や参考書を復習し勉
強すること。理解を深めるため、 合計約6 回の演習レポートを宿題として与えられる。
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到達目標 |
情報伝送工学の基礎である振幅変調、周波数変調、位相変調とデジタル変調
の基本原理及びケーブルの基本特性に関する数式の意味を理解し、基礎的な
問題に応用できることを目標とする。
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成績評価方法 |
最終成績=定期試験100 点±レポート10 点
1)定期試験60 点未満ではレポートを最終成績に加減算せず不合格点とする。
2)定期試験60 点以上ではレポートによる加減算は60 点以上100 点以下とする。
3)レポート100 点の場合、最終成績+10 点で加点し、0 点の場合、-10 点で減点する。
再試験の場合、その合否判定条件は定期試験と同様とするが、最終成績の最高点は60点とする。
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テキスト・参考書 |
教科書:大学課程 情報伝送工学 武部幹 田中公男 橋本秀雄共著オーム社
参考書:わかりやすいディジタル変復調の基礎、関清三著、オーム社
参考書:通信方式―情報伝送の基礎、山中惣之助訳、マグロウヒル好学社
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メッセージ |
1)ノートを必ず取ること。
2)課題は必ず理解し、日限までに提出すること。
3)教科書・ノート・課題を必ず勉強すること
4)勉強をしても不明点は教員室まで聞きに来ること。
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授業の内容 |
授業項目 | 授業項目ごとの達成目標 |
1)ガイダンス、シラバス、通信の仕組み(1 回)
2)フーリエ級数とフーリエ変換の数学の基礎(1 回)
3)線形システムの応答と伝達関数(1 回)
4)平衡対ケーブルの伝送特性(1 回)
5)光ファイバケーブルの伝送の基礎と特性(1 回)
6)DSB-SC 振幅変調の基礎(1 回)
7)同期検波による振幅変調信号の復調の基礎(1 回)
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1)通信の仕組みの基礎を理解できる。
2)フーリエ級数とフーリエ変換の数学の基礎を理解できる。
3)線形システムの応答と伝達関数を理解できる。
4)平衡対ケーブルの伝送特性を理解し、減衰定数の計算ができる。
5)光ファイバケーブルの伝送の基礎と特性を理解できる。
6)DSB-SC 振幅変調の基礎を理解できる。
7)同期検波による振幅変調信号の復調の基礎を理解できる。
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後期中間試験 |
実施する
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1)基本角度変調の基礎(2 回)
2)角度変調方式の周波数スペクトル特性(2 回)
3)角度変調方式における所要伝送周波数帯域(カーソンの法則)(1 回)
4)デジタル変調(2 回)
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1)基本角度変調の基礎を理解できる。
2)角度変調方式の周波数スペクトル特性を理解できる。
3)角度変調方式における所要伝送周波数帯域(カーソンの法則)を理解できる。
4)ASK,PSK,FSK,QAM 変調の基礎について理解できる。
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後期期末試験 |
実施する
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