授業の目標と概要 |
昭和期の作家・太宰治の小説を読み、同時代の歴史や文化の諸相を考え合わせながら、
小説という虚構の言語作品を解釈することの意味について考え、討論する。多様な価値
観により読み解かれてきた太宰作品の現代性を明らかにする。
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履修上の注意
(準備する用具・
前提とする知識等)
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作品を輪読し、全体で討論するという授業形態をとる。討論を活発なものにするため、
履修者は必ず事前にテキストを熟読し、疑問点を整理しておかなければならない。
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到達目標 |
・テキストを正しく音読できる。
・作品の歴史的背景や文化的特徴について理解できる。
・討論のなかで、他者の発言に耳を傾け、自分の考えを論理的に説明できる。
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成績評価方法 |
試験(40%)、討論(40%)、レポート(20%)
上記の合計点が60点以上の場合を合格とする。
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テキスト・参考書 |
テキスト 太宰治『お伽草紙・新釈諸国噺』(岩波文庫)、『斜陽・人間失格・走れメ
ロス他七篇』(文春文庫)
参考書 津島美知子『回想の太宰治』(講談社文芸文庫)
長部日出雄『富士には月見草』(新潮文庫)
山内祥史『太宰治の年譜』(大修館書店)
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メッセージ |
今もなお多くの読者を持つ太宰治の小説に、どのような仕掛けがあり、それがどのよう
な効果を上げているのかという問いに、自分なりの答えを見つけ出してほしい。
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