授業の目標と概要 |
近年では,精巧な機械が容易に扱えるようになり,複雑な機構
(メカニズム)はますますブラックボックス化しているが,機械を
設計・取り扱う者にとっては問題となる.各種機構の理解を深める
ことは,機械を設計・使用する上で必須条件であり,基礎的かつ
重要なことである.この科目の目標は,講義を通して各種機構と
その運動の性質を修得し,応用する能力を身につけることである.
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履修上の注意
(準備する用具・
前提とする知識等)
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初回を除き,毎講義終了時に次回講義内容を提示しますので,必ず
予習をしてください.初回と後期中間試験返却を除き,毎講義開始
時に15分程度の復習確認の小テストを実施します.定期的(月末)
にノートを提出してもらいます.演習問題の解答には,数学の基礎
的知識(三角関数,微分・積分)が必要ですので,学習遅延になら
ないように各自で対応してください.また,電卓を必ず持参して
ください.
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到達目標 |
①機械要素,機構を理解し,修得することができる.
②創造的設計のための基礎を身につけることができる.
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成績評価方法 |
合否判定:定期試験2回(各試験35%,計70%)+確認小テスト(20%)+ノート(10%)にて評価し,その評点が60点を超
えていること.
最終評価:合否判定(100%)+受講態度(10%)
再試験:中間分,期末分を分割して実施.平均60点以上で合格.この場合の最終評価は60点とする.
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テキスト・参考書 |
テキスト:エンジニアリング ライブラリ 基礎機械工学-2
「機構学」(サイエンス社・森田 釣 著)
参考書:①機械設計1,②機械設計2(実教出版・中川恵二他
共著),③機構学入門(東京電機大学出版局・高 行男著) ,
④機構学(実教出版・森田 釣著) など
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メッセージ |
講義は学修単位1ですので,内容の理解を深めるためには,予習
と復習が必須です.各自の積極的かつ建設的な取り組みを常に
求めています.テキスト中の問題は,定期試験に出題されること
もあります.自主的な学習に努めてください.オフィスアワーを
利用した復習や自主的な学習に努めてください.
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授業の内容 |
授業項目 | 授業項目ごとの達成目標 |
①ガイダンス(0.5回)
②機械運動の基礎(1.5回)
③機構における速度・加速度(3回)
④摩擦伝動装置(2回)
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①講義の進め方が理解できる.
②機械と機構,機構に関する用語,連鎖と機構,瞬間中心,3瞬間中心の定理などが理解でき,諸計算ができる.
③機構における分速度,加速度・角速度などが理解でき,諸計算ができる.
④転がり接触,角速度比一定の転がり接触,摩擦車などが理解でき,諸計算ができる.
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後期中間試験 |
実施する
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⑤後期中間試験の返却(0.5回)
⑥歯車装置(1.5回)
⑦カム装置(1.5回)
⑧リンク装置(2回)
⑨巻掛け装置(1.5回)
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⑤後期中間試験を返却し,解答を理解できる.
⑥歯車歯形,滑り速度,平歯車・はすば歯車,かさ歯車などが理解でき,諸計算ができる.
⑦カムの種類,カム線図とカムの輪郭などが理解でき,諸計算ができる.
⑧四節回転連鎖,スライダクランク連鎖が理解でき,諸計算ができる.
⑨巻掛け媒介節,平ベルト伝動,Vベルト伝動,チェーン伝動が理解でき,諸計算ができる.
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後期期末試験 |
実施する
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