授業の目標と概要 |
企業の変革、再編が著しい昨今、企業は、その持続的発展のために技術と事業に結びつけ、経済的価値を創出して
いくための戦略を立案・決定・実行する技術経営MOT(Management of Technology)の能力が問われています。
本講義では、Technology Innovation Management の観点から、4年次のCADの復習と技術管理、技術開発、価値創造
に関するイノベーション手法について学習します。
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履修上の注意
(準備する用具・
前提とする知識等)
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講義では、導入部では、4年生で学習した3D-CADの高度利用について学び、その後、技術管理、品質管理、商品
開発などの具体例から、ヒューマンスキルの育成を体験しながら、コンピュータ演習主体で授業を進める。
なお、5 程度のテーマについて、調査研究を行い、それに関するレポート提出と,グループごとに1テーマについ
てプレゼンテーションを評価に用いる。
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到達目標 |
(1) 3DCAD モデリングとTRIZなどを利用したデザイン能力が身に付く。
(2) 統計処理手順や各種ダイアグラムによってデータの整理解析ができる。
(3) 製品開発や品質向上に実験計画法などの手法が利用できる。
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成績評価方法 |
5 程度のテーマについてのレポートと,グループごとのプレゼンテーションによって評価する。
最終評価:全レポート評価の平均点(80%),プレゼンテーション(20%)とし、合計点60点を超えることで合格
とする.
レポート評価基準:課題の理解、調査結果、考察
プレゼンテーション評価基準:課題の把握、わかり易い説明、的確な質疑応答
なお、レポートの未提出等で平均評価が60点に至らない場合には、再課題を与え、それを加えた総合評価が60点を
超えること。
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テキスト・参考書 |
テキスト:HTML 形式の自作テキスト
参考書:「こうすればムダが見える」日刊工業新聞社
「品質工学計算手法」日本規格協会
「ものづくり教科書:革新のための7つの手法」日経BP社
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メッセージ |
講義と演習半々となりますが、ノートは必ずとるようにしてください。欠席による遅れは最終的に到達目標まで達
しない場合もあるので、欠席しないこと、あるいは遅れを取り戻す努力が必要である。
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授業の内容 |
授業項目 | 授業項目ごとの達成目標 |
1.CAD(3回)
2.トヨタ方式 (1回)
3.TOC(制約条件の理論)(1回)
4.シックスシグマ(1回)
5.P7(商品企画七つ道具)(1回)
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1. CADを使った最適化設計を実践できる
2.トヨタ改善方式を理解でき実践できる
3.技術経営上脆弱な点を見出すことができる
4. 業務のアウトプットのばらつきから問題点を明確にできる
5.商品企画を成功する上での段階的手法を理解できる
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後期中間試験 |
実施しない
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6.QFD(品質機能展開)(2回)
7.TRIZ (2回)
8.タグチメソッド (2回)
9.グループ調査とまとめ(2回)
10.プレゼンテーション(1回)
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6. 顧客の要求と品質向上を体系的捉えることができる
7.商品開発におけるアイデア発想の手法を学ぶ
8.パラメータ設計を実験計画法によって分析できる
9.グループによる商品開発等の課題に対して調査研究ができる。
10.調査研究結果を発表できる。
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後期期末試験 |
実施しない
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