授業の目標と概要 |
機械工学概論では,機械工学の中から電気工学にも関わる基礎知識を理解し習得するこ
とを目的とする.
授業は講義中心に行い,理解を深めるため適宜演習を取り入れる.なお,この科目は専
門科目や,学生実験の基礎となる.
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履修上の注意
(準備する用具・
前提とする知識等)
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物理学・数学の基礎知識を有していること.特に一年次で学んだ内容については,再度
復習しておくこと.また必要であれば,講義で使用したテキストも合わせて持参するこ
と.また,関数電卓が必要になるので,毎時間用意すること.一回の講義につき90分程
度,重要事項の確認や計算問題の復習に費やすこと.この自学内容の確認を年4回実施する.
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到達目標 |
物理学と力学,熱力学,材料力学,流体力学に関する基礎事項を理解できる.
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成績評価方法 |
定期試験100%
合否判定:4回の定期試験の結果の平均が60点以上
最終評価:4回の定期試験の平均(100%)
再試合否:再試験の点数が60点以上を合格とする
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テキスト・参考書 |
教科書:もの創りのためのやさしい機械工学 門田 和雄 技術評論社
参考書:物理II(東京書籍.文部科学省検定教科書)
基礎数学(大日本図書)
このほかに,電気主任技術者三種用のテキスト・問題集も利用すること.
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メッセージ |
最近では電気工学と機械工学が融合したメカトロニクスの知識もいろいろな場面で要求
されているため,電気技術者も機械工学の知識は必要となっている.そこで教科書や適
宜紹介する先端技術・事例を通じて,基礎ならびに専門的知識を修得して欲しい.
また,熱力学,材料力学,流体力学の分野からも電気主任技術者の試験問題が出題され
ているので,図書館などを利用しよく学習しておくこと.
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授業の内容 |
授業項目 | 授業項目ごとの達成目標 |
1.授業ガイダンスと機械工学の概念(1回)
2.力と運動の概念(7回)
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・機械工学の概念,および機械工学で用いられるSI基本単位と補助単位,SI接頭語,重力加速度などの基本的な定数について理解でき,使いこなすことができる.
・スカラー,ベクトルについて理解でき,ベクトルの合成と分解ができる.
・直交座標系および極座標系における力,速度,加速度の概念と直線運動と回転運動の対応が理解でき,簡単な計算ができる.
・運動の第1法則から第3法則まで理解でき,簡単な計算ができる.
・運動量,角運動量保存則の概念が理解でき,簡単な計算ができる.
・直線運動および回転運動における仕事と動力の概念について理解でき,簡単な計算ができる.
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前期中間試験 |
実施する
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3.材料と材料力学(7回)
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・曲げ・引張り応力について理解でき,簡単な計算ができる.
・ひずみ,フックの法則,縦弾性係数の関係について理解でき,簡単な計算ができる.
・代表的な材料類の特徴と用途を説明できる.
以上の知識を用いて,電気主任技術者三種試験過去問相当の問題を解くことができる.
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前期期末試験 |
実施する
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4.流体工学(8回)
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・連続の式について理解でき,簡単な計算ができる.
・ベルヌーイの定理について理解でき,簡単な計算ができる.また,位置ヘッド,速度ヘッド,圧力ヘッドの用語が理解できる.
・トリチェリの定理が理解でき,簡単な計算ができる.
・運動量保存則について理解でき,簡単な計算ができる.
・流体機械の種類や特徴について説明できる.
以上の知識を用いて,電気主任技術者三種試験過去問相当の問題を解くことができる.
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後期中間試験 |
実施する
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5.熱機関(1回)
6.機構(2回)
7.制御(4回)
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・4サイクルおよび2サイクルエンジンの動作について理解できる.
・動力伝達機構について説明ができ,簡単な計算ができる.
・論理回路について理解でき,簡単な計算ができる.
・ラダー図について理解でき,簡単なシーケンス回路が記述できる.
・シーケンス回路を基にしてタイミングチャートを記述できる.
以上の知識を用いて,電気主任技術者三種試験過去問相当の問題を解くことができる.
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後期期末試験 |
実施する
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