授業の目標と概要 |
建築の歴史的変遷の大きな流れを正しく理解し、各時代の代表的建築の特徴や歴史的背
景について学ぶ。建築技術者として必要とされる常識を養い、その上に立って自らの進
路を開くために考える基礎とし、現代の建築的状況を正しく理解する視点を学ぶ。
|
履修上の注意
(準備する用具・
前提とする知識等)
|
建築史上の最も代表的な建築例、特にその遺構について、時代的・地域背景と共に理解
することが大切である。西洋建築史、日本建築史とも歴史と地理に関する知識が必要に
なる。
|
到達目標 |
1.建築史上の最も代表的な建築例、特にその遺構について、時代的・地域的背景と共に
理解することができる。
2.2級建築士試験以上のレベルに対応することができる。
|
成績評価方法 |
合否判定:4回の定期試験の平均点≧60点
最終評価=合否判定の点数±その他の評価点(±10点未満)
その他の評価点の内容:①遅刻・欠席点、②居眠り、③授業以外の事をする、④小レポートなど。
なお、具体的な評点については、第1回目の授業で印刷物を配布し、説明を行う。
再試験合否判定:学年末再試験期間中に行われる再試験の評価点≧60点
|
テキスト・参考書 |
教科書:図説建築の歴史(西洋・日本・近代)「学芸出版社」
参考書:建築史「市ヶ谷出版」、建築史図集(日本・西洋・近代)「日本建築学会編」、
図説日本建築年表「彰国社」、図説西洋建築史「彰国社」、図説近代建築の系譜「彰国
社」など
|
メッセージ |
配布プリントは、きちんと保存しておくこと。
|
授業の内容 |
授業項目 | 授業項目ごとの達成目標 |
1.日本建築史
1-1各建築様式の変遷(1回)
1-2神社建築の歴史(2回)
1-3飛鳥・奈良時代の仏寺建築(2回)
1-4平安時代の仏寺建築(1回)
1-5中世の仏寺建築(1回)
|
各種建築(神社・寺院・住宅)の様式の変遷について理解できる。
神殿の形式と特徴について理解できる。
伽藍配置について理解できる。
仏寺の構造と意匠について理解できる。
密教の伝来と密教建築、浄土信仰と阿弥陀堂建築について理解できる。
大仏様、禅宗様について理解できる。
|
前期中間試験 |
実施する
|
1-6近世の仏寺建築(1回)
1-7城郭建築(1回)
1-8古代の都城と住宅建築(2回)
1-9中世の住宅建築(1回)
1-10近世の住宅建築(1回)
1-11茶室建築(1回)
1-12数寄屋建築(1回)
|
和様と折衷様について理解できる。
寝殿造りの形式、寝殿の生活と家族構成について理解できる。
古代から中世にかけての住宅平面の発展について理解できる。
座敷飾りの発生と書院造りについて理解できる。
茶室の構成について理解できる。
|
前期期末試験 |
実施する
|
2.西洋建築史
2-1 西洋古代の様式建築(4回)
2-2 西洋中世の様式建築(2回)
2-3 西洋近世の様式建築(1回)
|
・エジプト・ギリシア・ローマの代表的建築について、建てられた時代背景を結びつけて理解できる。
・ビザンチン・ロマネスク・ゴシック各様式の聖堂建築の意匠と構造について理解できる。
・ルネサンス・バロック各様式の聖堂・宮殿建築の意匠について理解できる。
|
後期中間試験 |
実施する
|
3.近代建築史
3-1 日本の近代建築(2回)
3-2 各地の近代建築運動(3回)
3-3 現代建築について(3回)
|
・日本国内の様式建築、現代建築について理解できる。
・日本における様式建築が幕末から明治・大正にかけて学習、習得されていく過程を具体例をあげながら説明できる。
・産業革命を境に多種多様な様式が生まれ、時代とともに変遷してゆく過程を具体例を上げ説明できる。
・近現代の建築思潮に影響を与えた代表的な建築家の考えについて、具体例をあげながら、説明することができる。
|
後期期末試験 |
実施する
|