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本科「倫理・社会」,「法学」

授業内容・授業計画

授業の目標と概要  技術者が社会に貢献するために、技術が社会に及ぼす影響を理解する。
 価値観の多様性を理解し、技術者が社会に対して負っている責任を果た
せるようになる。
履修上の注意
(準備する用具・
前提とする知識等)
 授業では、よく知られている技術者倫理に関する典型的な問題を取り上げ、その問題
に関するグループ討議を行うと同時に、技術や環境に関わるリアルタイムの社会問題を
感度よくキャッチできるように関心を持ち続けるための調査課題を与え、発表する。
到達目標  技術者が持つスキルは,上手く使えば社会を便利で豊かなものにできます,悪用す
ることだって出来てしまいます。さらに,当の本人は〈良い選択〉をしたつもりでも,
社会全体にとっては害悪をもたらす〈困った行動〉ということもあります。この講義で
は,《技術者は社会の中でどのように振る舞うよう努めるべきであるかを理解できる》こ
とを目標とします。
成績評価方法 別紙の評価方法に基づく 
テキスト・参考書 ★ 教科書: 技術者倫理の世界 第3版』(藤本温編著,森北出版)
 
☆ 参考書: 『失敗学実践講義 文庫増補版』(畑村洋太郎著,講談社文庫)
☆ 参考書: 『科学技術者倫理の事例と考察』(米国NSPE倫理審査委員会編、丸善)
メッセージ 討論への積極的な参加を求めます。
また,他者を納得させる質の高いレポートの作成を期待しています。
授業の内容
授業項目 授業項目ごとの達成目標
【 高橋剛担当部分 】
01)《第5章》 費用便益分析: フォード・ピント事件
02)《第7章》 組織の問題: 三菱自動車リコール隠し
03)《第8章》 内部告発: ギルベイン・ゴールド
04-05) 発表・討論

【 神谷昭基担当部分 】
06)《第9章》 地球的視野をもつ技術者の倫理
07)《第1章》 技術者倫理の視点
01) リスクに対処する技術者の役割が理解できる。
02) 技術者が組織のなかでどう判断し行動できるか理解できる。
03) 組織の中の技術者が倫理的に行動する手段や責任が理解できる。

 
6-7) 技術者の個人責任と企業責任,技術者のパターナリズムの欠点を理解できる。
後期中間試験 実施しない
08) チャレンジャー爆発事故: 概要
09-10) グループ討議・発表・討論

【 大石玄担当部分 】
11)《第2章》 技術者倫理と法: 回転ドア事件
12)《第3章》 公衆の安全: ハインリッヒの法則
13)《第3章》 公衆の安全: JCO事故,福知山線事故
14)《第4章》 安全性とリスク: みずほシステム障害
15)《第6章》 倫理的問題: コンプライアンスとCSR
8-10) 技術者倫理の観点からチャレンジャー事故を考察できる。 
 
11-12) まず技術者倫理(エシックス)とは何かを知ったたうえで,倫理を下支えするものとして整備されている法律の制度を理解できる。
13-15) 技術者倫理を欠いたために発生した事故の実例を知ったうえで,技術者として望ましい行動を理解できる。 
後期期末試験 実施しない
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