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授業内容・授業計画

授業の目標と概要 本講義では,量子力学の基礎事項の一部である散乱,波の重ね合わせと波束を学び、シュレーデインガー方程式を
応用して障壁に於ける反射と透過現象を扱う。
金属中の電子模型でトンネル効果も紹介する。
半導体や超伝導ではこれらは必須事項である。
履修上の注意
(準備する用具・
前提とする知識等)
各自は講義を受講する際にあらかじ め示しされた範囲を熟読しておくこと。 前提となる知識:フーリェ級数の応
用,波動方程式 なお,量子力学全般について意欲的に予習をすること.教科書は図書館に5冊在。
到達目標 単色平面波、波束と位相速度、群速度を理解し説明出来る. 波動方程式に関する基本的な数式表現を出来る事.
シュレーデインガー 方程式より障壁の反射、透過係数を求め古典論との違いを説明出来る事。
成績評価方法 合否判定と最終評価は同じであり、 レポート30%+定期試験70%で評価。
テキスト・参考書 教科書: 原子物理学I,東京図書 シュポルスキー著、玉城英彦他訳(増訂新版 )、参考書:基礎量子力学、猪木慶
司、川合光/著、講談社サイエンテイフィック

メッセージ 量子論と直接関係無い科の学生は履修しない事。
前期量子力学と原子の問題を省略するが自主的に学習して欲しい。
授業の内容
授業項目 授業項目ごとの達成目標
§23粒子の散乱に対する有効断面積
§24電子によって原子を探る研究
§25、26α粒子の諸性質、散乱理論
§27ラザフォードの公式の実験的検証
§132一様な媒質中の単色平面波
§133波動方程式
§134平面波の重ね合せ
§135波束
§136位相速度と群速度
衝突なしに物質のある層を通過する確率を説明できる。極座標による微分断面積の導出
α粒子の電荷と質量、散乱断面積の意味の理解。
クーロンの法則の検証方法。
単色平面波のベクトルによる記法を説明できる。
マックスウエル方程式とその平面波解を説明できる。波の重ね合わせと波群の形成を説明出来る。
フーリェ積分により波束を説明出来る。
位相速度と群速度を理解し説明出来る。
後期中間試験 実施する
§137光の屈折、ドップラー効果
§152シュレーデインガー方程式

§153ポテンシャル障壁の反射と透過
§154有限幅のポテンシャル障壁

§155弦の振動

§156ポテンシャル箱中の粒子

§157ポテンシャル穴中の電子
屈折とドップラー効果の波動的、粒子的理解。
シュレーデインガー方程式の解と物理的意味の説明出来る。
透過、反射係数を求めることが出来る。
トンネル効果の透過係数と反射係数を求めることが出来る。
フーリェ級数より境界条件付きの弦の振動解を構成出来る。
エネルギー固有関数と粒子の位置の確率密度分布の理解出来る。
光電効果と仕事関数について説明できる。
後期期末試験 実施する
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