授業の目標と概要 |
近年,身の回りの多くの電子機器がマイクロ波帯におよぶ高周波信号によって制御されている.高周波の電
気回路を考える場合,抵抗やインダクタ,キャパシタといった要素を集中定数として考えることができず,
いわゆる分布定数回路としての取扱が要求される.本科目では,まず、分布定数回路における進行波・反射
波・透過波の取り扱を通して電圧・電流分布の求め方を身に着ける。次に、これらの基礎知識を基にしてト
ランジスタの高周波等価回路の求め方を学び、アナログ高周波回路設計の基本を修得する。本授業は本科の
電気回路の授業と密接な関連がある.
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履修上の注意
(準備する用具・
前提とする知識等)
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授業中に適宜問題を出すので,電卓を用意すること.電気回路,電子回路,電磁波工学の基礎的内容が必要
となるので,復習しておくこと.
受講者は学修単位であることを意識し,自学自習につとめること.
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到達目標 |
分布定数回路の考え方を修得し,伝送線路上の電圧・電流分布を計算できる.
トランジスタの高周波等価回路が描け、増幅度などの増幅回路の諸特性を計算できる。
以上の事柄を習得することにより電子工学における基礎知識を得,それらを応用する能力を身につける.
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成績評価方法 |
合否判定:2回の定期テストの平均点が60点(100点満点)を越えていること.
最終評価:合否判定と同じ.
不合格者は補習をおこなったのち再試験をおこなう.再試験で60点以上の者を合格とする.
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テキスト・参考書 |
テキスト:資料を配布
参考書:横島一郎,高周波測定技術の基礎 ~Sパラメータ入門~,リアライズ理工センター
参考書:押本愛之助、小林博夫、トランジスタ回路計算法
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メッセージ |
電気回路,電磁回路,電磁波工学などの基礎的な知識が必要になります.
こちらから一方的にならない授業を目指します.
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授業の内容 |
授業項目 | 授業項目ごとの達成目標 |
1.授業ガイダンス(1回)
2.電磁波と電気回路(1回)
3.伝送線路(3回)
4.反射と定在波(3回)
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・高周波回路の特質を理解する.
・伝送線路上の電圧・電流分布を計算できる.
・反射係数を計算できる.定在波について説明できる.
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前期中間試験 |
実施する
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5.伝送電力(2回)
6.トランジスタ高周波等価回路の求め方(2回)
7.増幅回路における諸特性の計算(3回)
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・入射波・反射波の電力や負荷での消費電力を計算できる.
・高周波におけるトランジスタの等価回路が描ける.
・等価回路を用いて増幅回路の増幅度など諸特性を計算できる.
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前期期末試験 |
実施する
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