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関連科目
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建築材料, 建築構造力学Ⅰa,・建築構造力学Ⅰb 鋼構造設計演習,建築生産,・建築構造力学Ⅲ、鉄筋コンクリート構造

授業内容・授業計画

授業の目標と概要 鋼の性質とそれを活かした鋼構造建物の特徴を理解し,力学や材料の専門知識を応用し
て建物骨組みを構成する各種部材の断面設計方法を修得することを目標とする。これに
より,鋼構造建物の骨組みを理解できるとともに,構造設計手法を身につけることがで
き,将来的に建設会社等で働く場合に役立つ。
履修上の注意
(準備する用具・
前提とする知識等)
座学が中心であり,模型やビデオを使用して理解を深めていく。
演習を多く取り入れることから,電卓が必要である。
構造力学の知識と鉄に関する知識が必要である。
到達目標 1.鉄の性質や特徴が理解できる。
2.鋼構造のしくみが理解できる。
3.力学や情報技術を使用し鋼部材の曲げモーメントや軸力・せん断力に対する断面算定
成績評価方法 2回の定期試験(後期中間40%+学年末40%)と小テスト(20%)の成績により合否を判定
し,判定結果(90%)に授業態度とレポート点(10%)を加味して総合評価とする。
再試験を適宜行い,60点以上を合格とする。
テキスト・参考書 テキスト:鋼構造(第2版),嶋津孝之・福原安洋他,森北出版
参考書:鋼構造設計規準,日本建築学会
    基礎からの鉄骨構造,高梨晃一・福島暁男,森北出版
ゼロからはじめる「S造建築」入門,原口秀昭,彰国社
メッセージ 説明と演習を交互に行いながら進めていきますので,演習は自分の力で解いて身につけ
ましょう。各単元ごとに小テストを実施しますので,理解の足りないところは必ず補っ
て下さい。
授業の内容
授業項目 授業項目ごとの達成目標
1.鋼構造の基本:(1回)
鋼(鉄骨)構造の発達史,鋼材の規格など
2.鋼材の許容応力度:(2回)
基準強度(F値),各種許容応力度,幅厚比
3.接合部の設計(3回) ボルト接合,高力ボルト接合,溶接接合
4.部材の設計(梁)(2回) 梁に作用する力と許容応力度設計
・鋼構造に関する概要と鋼の材料的性質と特性,規格等について理解できる。
・許容応力度設計に使用する各種許容応力度について理解できる。
・各種接合方法を学び,接合部の設計が理解できる。
・曲げとせん断応力を受ける梁に対する許容応力度設計法に関して学び,梁の断面算定が理解できる。
後期中間試験 実施する
5.部材の設計(柱)(2回)
柱に作用する力と許容応力度設計
6.部材の継手の設計(2回)
梁と梁の接合,柱と柱の接合
7.ブレースの設計(2回)
ブレースの効果,ブレースの破壊性状,
8.柱脚の設計(1回)
柱脚の種類(露出・根巻き・埋め込み)と破壊性状,露出柱脚の設計
・曲げと軸力とせん断の応力を受ける柱に対する許容応力度設計法に関して学び,断面算定が理解できる。
・柱や梁部材同士を繋ぐ継手の設計に関して学び,継手の設計が理解できる。
・ブレースの役割を理解し,作用する力とそれに対する設計法
について理解できる。
・柱脚の破壊性状を学び,その設計方法を理解できる
後期期末試験 実施する
到達目標
1. 鉄骨造建物に使用する材料の規格や性能を覚えており、建物骨組みの特徴や製作工程を理解している。
2. 鉄骨造建物の構造設計の流れを理解し、建物に作用する応力度と許容応力度との比較ができる。
3. 各種荷重状態や支持状態における応力度を算定することができ、許容応力度との比較から適切な部材設計ができる。
4. 鉄骨造建物における接合部の重要性を認識した上で、各種接合方法を理解し、安全性に対する評価を実施できる。
  理想的な到達レベルの目安(優) 標準的な到達レベルの目安(良) 未到達レベルの目安(不可)
評価項目 1 材料の規格を説明でき、応力度と変形との関係を応用できる。また、建物骨組みの特徴や製作工程を説明できる。 材料が規格化されていることを覚えており、応力度と変形との関係を算定できる。また、建物骨組みの特徴や製作工程覚えている。 材料が規格化されていることを覚えておおらず、応力度と変形との関係に関して算定できない。また、建物骨組みの特徴や製作工程を説明できない。
評価項目 2 許容応力度設計を説明でき、各種荷重状態における許容応力度と応力度との比較ができる。 許容応力度設計を覚えており、各種荷重状態における許容応力度を算定することができる。 許容応力度設計を覚えておらず、各種荷重状態における許容応力度を算定することができない。
評価項目 3 応力度と許容応力度との比較する方法を各種荷重状態や支持状態を持つ部材に応用することができ、合理的な部材選定ができる。 指示された部材に対して、各種荷重状態や支持状態を持った場合の応力度を算定でき、許容応力度との比較ができる。 指示された部材に対して、各種荷重状態や支持状態を持った場合の応力度を算定できず、許容応力度との比較ができない。
評価項目 4 鉄骨造建物における接合部の種類と接合方法について説明でき、その設計手法における理念を理解し、応用できる。 鉄骨造建物における接合部の種類と接合方法について覚えており、平価方法に基づいた検討ができる。 鉄骨造建物における接合部の種類と接合方法について覚えておらず、平価方法を理解していない。
評価割合
  試験 発表 相互評価 態度 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合
基礎的能力
専門的能力
分野横断的能力
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