授業の目標と概要 |
建築物は地盤によって支持されているので,建築物の基礎を合理的に設計するためには,地盤の性
質や挙動特性を知っておくことが重要である.そこで,地盤の強度や変形等の土の力学的な性質に
関する基礎知識を修得することを目標とする.
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履修上の注意
(準備する用具・
前提とする知識等)
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1~3学年で学習した数学の基礎的な知識が必要である.
物理における力学,構造力学における応力度の基本的な知識が必要である.
授業では主として講義形式で基本的な事柄について理論(考え方)を示し,適宜演習を行う.
演習に使用する場合があるので,授業では電卓,定規,コンパスを用意すること.
さらに,自学自習用の課題を与える場合がある.
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到達目標 |
土の構成や地盤の特性および土中の水理について概略説明ができる.
地盤の基本的な力学的性質に関する基礎知識を身につけている.
また,それらに関する基本的な演習問題が解ける.
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成績評価方法 |
合否判定:2回の定期試験の結果の平均が60点を超えていること.
最終評価:2回の定期試験の結果の平均点とする.
再試験による合否判定:再試験の結果が60点を超えていること.
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テキスト・参考書 |
テキスト:土質力学(鹿島出版会)
参考書:建築基礎構造[第2版](東洋書店),実用地盤・環境用語辞典(山海堂),新土質実験法
(鹿島出版会)など
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メッセージ |
講義を理解し演習を行うには十分な予習が必要であり,知識の定着には復習(反復練習)が必要で
ある.
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授業の内容 |
授業項目 | 授業項目ごとの達成目標 |
1.土の基本的性質(3回)
2.土中の水理(2回))
3.地盤内応力(2回)
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土の組成,分類等を概略説明できる.
土中の水の流れの特性を説明できる.
地盤内の応力について理解し,基本的な計算ができる.
圧密について理解し,圧密沈下に関する計算ができる.
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後期中間試験 |
実施する
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4.土の圧密(2回)
5.土のせん断強度とモールの応力円(2回)
6.土圧(2回)
7.地盤の支持力(1回)
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土の強度について理解し,せん断破壊に関する基本的な計算ができる.
クーロンの土圧理論を理解し,基本的な土圧の計算ができる.
ランキンの土圧理論を理解し,基本的な土圧の計算ができる.
構造物の基本的な基礎形式と支持力の考え方を理解し,基本的な支持力の計算ができる.
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後期期末試験 |
実施する
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理想的な到達レベルの目安(優) |
標準的な到達レベルの目安(良) |
未到達レベルの目安(不可) |
評価項目 1 |
土の基本的性質について理解し,土の物理量の計算ができる. |
土の基本的性質について理解し,土の物理量の基礎的な計算ができる. |
土の基本的性質について理解が不十分で,土の物理量の基礎的な計算ができない. |
評価項目 2 |
地盤の応力について理解し,有効応力や増加応力の計算ができる. |
地盤の応力について理解し,有効応力や増加応力の基礎的な計算ができる. |
地盤の応力について理解が不十分で,有効応力や増加応力の基礎的な計算ができない. |
評価項目 3 |
地盤内の透水性について理解し,動水勾配や流量の計算ができる. |
地盤内の透水性について理解し,動水勾配や流量の基礎的な計算ができる. |
地盤内の透水性について理解が不十分で,動水勾配や流量の基礎的な計算ができない. |
評価項目 4 |
土の圧密特性について理解し,地盤の沈下量や沈下時間の計算ができる. |
土の圧密特性について理解し,地盤の沈下量や沈下時間の基礎的な計算ができる. |
土の圧密特性について理解が不十分で,地盤の沈下量や沈下時間の基礎的な計算ができない. |
評価項目 5 |
土のせん断強さについて理解し,土のせん断強度の計算ができる. |
土のせん断強さについて理解し,土のせん断強度の基礎的な計算ができる. |
土のせん断強さについて理解が不十分で,土のせん断強度の基礎的な計算ができない. |
評価項目 6 |
土圧について理解し,土圧の計算ができる. |
土圧について理解し,土圧の基礎的な計算ができる. |
土圧について理解が不十分で,土圧の基礎的な計算ができない. |
評価項目 7 |
構造物の基本的な基礎形式と支持力の考え方を理解し,支持力の計算ができる. |
構造物の基本的な基礎形式と支持力の考え方を理解し,支持力の基礎的な計算ができる. |
構造物の基本的な基礎形式と支持力の考え方についての理解が不十分で,支持力の基礎的な計算ができない. |