授業の目標と概要 |
沿岸域を含む海洋空間の物理・化学・生物に関する基本特性を学び,海洋空間の利用を図る上で必
要な基礎知識を身につける.また,海洋建築物の設計に必要な波や流れによる外力の評価ができる
ようになる.さらに,実例に基づき沿岸域の建築計画や設計について学習する.
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履修上の注意
(準備する用具・
前提とする知識等)
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授業は主として講義形式で行うが,一部演習も含まれる.
また,自学自習用の課題を与える場合がある.
演習に使用する場合があるので,授業では電卓を用意すること.
授業を理解するには,基本的な物理や数学の知識が必要である.
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到達目標 |
沿岸域を含む海洋空間の基本的な環境特性を説明できる.
波や流れの基礎理論を理解し,波に関する物理量や浮体の安定計算ができる.
マリーナ等の沿岸域における建築の計画に必要な基礎知識を身につけている.
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成績評価方法 |
合否判定:2回の定期試験の結果の平均が60点を超えていること.
最終評価:2回の定期試験の結果の平均点とする.
再試験による合否判定:再試験の結果が60点を超えていること.
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テキスト・参考書 |
テキスト:海と海洋建築(成山堂書店)
参考書:海洋環境学-海洋空間利用と海洋建築物-(共立出版)
わかりやすい海洋建築物の設計(オーム社)
海洋建築と環境(日本建築学会)
海洋建築用語辞典(日本建築学会)
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メッセージ |
講義の対象は,海洋学,沿岸海洋工学,海岸工学,建築学等の複合領域です.
建築との関連を意識しながら,幅広い知識を身につけるよう努力しましょう.
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授業の内容 |
授業項目 | 授業項目ごとの達成目標 |
1.海洋開発・海洋空間利用の歴史(1回)
2.海洋のしくみ
2.1 海洋物理(3回)
2.2 海洋環境(3回)
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海洋の構造や基本的な波・流れのメカニズムを説明できる.
代表的な海象のしくみを説明できる.
海洋における生物・化学環境の特徴を説明できる.
沿岸域の環境特性を説明できる.
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後期中間試験 |
実施する
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3.設計外力
3.1 波と流れの理論(3回)
3.2 浮体の運動(1回)
4.沿岸域の建築計画と設計(3回)
マリーナの計画・設計,港の機能・景観設計
いろいろなウォーターフロント計画
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波や流れに関する基本的物理量を計算できる.
構造物に作用する流体力や浮体の安定に関する基本的な計算ができる.
沿岸域における建築の計画や設計に関する基本的知識を身につけている.
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後期期末試験 |
実施する
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理想的な到達レベルの目安(優) |
標準的な到達レベルの目安(良) |
未到達レベルの目安(不可) |
評価項目 1 |
沿岸域を含む海洋空間の基本的な環境特性を理解し,説明できる. |
沿岸域を含む海洋空間の基本的な環境特性を理解できる. |
沿岸域を含む海洋空間の基本的な環境特性を理解できない. |
評価項目 2 |
波や流れの基礎理論を理解し,説明できる.波に関する物理量や浮体の安定計算ができる.
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波や流れの基礎理論を理解でき,波に関する基本的な計算や浮体の静的つりあいの計算ができる.
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波や流れの基礎理論を理解できない.波や浮体に関する基本的な計算ができない.
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評価項目 3 |
マリーナ等の沿岸域における建築の特徴を理解し,既往の計画等に対する評価や基本的な計画の立案ができる. |
マリーナ等の沿岸域における建築の基本的な特徴を説明できる. |
マリーナ等の沿岸域における建築の基本的な特徴を説明できない. |