シラバス情報

シラバス基本情報

関連科目
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1~3年数学 各種専門科目(特に制御工学、通信工学、電磁気学など)

授業内容・授業計画

授業の目標と概要 フーリエ級数・変換、ラプラス変換、ベクトル解析は、多くの工学系
専門科目を学ぶ上で必要となる応用数学の項目である。この授業で
は、これらの基礎を理解し、基本的な計算をできるようにする。
履修上の注意
(準備する用具・
前提とする知識等)
習熟度により標準クラスと基本クラスに分ける。標準クラスの試験の
み100点満点である。試験の結果により、年度途中で所属クラスを変
えることがある。(詳細は年度当初の授業でシラバスと共に説明す
る。)
定期試験のほかに4回の単元テストを行う。また、適宜レポートを課
すことがある。
到達目標 教科書の問と演習問題Aの80%が自力で解ける。
成績評価方法 定期試験(MEDJ共通試験)と授業時間に行う単元試験等の平均点で評
価する。それが60点を越えた場合は、授業態度、レポート・課題点な
どを、基準の範囲内(+-10%)で加味する。再試については補足文書参照
テキスト・参考書 基礎解析学(改訂版) 矢野健太郎・石原繁 共著 (裳華房)
必要に応じて、1~3年の教科書・問題集を参考にする。
メッセージ 3年までの数学を十分に習得していることが必要である。数学があま
り得意でない学生や3年までの数学が十分習得できていない学生は、
予・復習などをしっかりすること。
授業の内容
授業項目 授業項目ごとの達成目標
1.フーリエ級数
(1) 偶関数・奇関数(1回)
(2) フーリエ級数(2π周期及び一般周期)(7回)
(3) 余弦級数・正弦級数(3回)
(4) フーリエ級数の性質(4回)
・偶関数・奇関数の性質を用い、積分が計算できる。
・フーリエ級数の意味が分かり、2π及び一般周期 の周期関数のフーリエ級数を求めることができる。
・余弦級数、正弦級数を求めることができる。
・フーリエ級数の収束定理を用いて、いろいろな級数の値が出せる。項別積分を使い、フーリエ級数が導ける。
前期中間試験 実施する
2.フーリエ積分(5回)
(1) フーリエ積分、フーリエ変換・逆変換
(2) フーリエ余弦変換・正弦変換
(3) フーリエ積分の性質
3.ラプラス変換(10回)
(1) ラプラス変換とその性質
(2) 逆変換
(3) 定数係数線形微分方程式の解法
・フーリエ積分の意味を理解し、フーリエ変換ができる。また、逆変換により関数が積分表示できる。
・余弦変換、正弦変換ができる。
・フーリエ積分の収束定理を用いていろいろな積分の値が出せる。
・定義に従いラプラス変換ができる。
・変換表を用いてラプラス逆変換ができる。
・ラプラス変換を用いて定数係数線形微分方程式が解ける。
前期期末試験 実施する
4.ベクトル解析
(1) ベクトルの代数(1回)
(2) 内積と外積(3回)
(3) ベクトルの微分・積分(3回)
(4) スカラー場と勾配(4回)
(5) ベクトル場の発散・回転(4回)
・空間ベクトルの表示方法を理解し、その代数計算が出来る。
・内積、外積の定義が分かり、計算が出来る。ベクトルのなす角、平行四辺形の面積などが出せる。
・ベクトルの微分積分が出来る。
・勾配の意味がわかり、計算が出来る。
・発散と回転の意味がわかり、計算が出来る。
後期中間試験 実施する
(6) 空間曲線(2回)
(7) スカラー場とベクトル場の線積分(3回)
(8) 曲面(2回)
(9) スカラー場とベクトル場の面積分(3回)
(10) 発散定理、ストークスの定理(5回)
・空間曲線をベクトル表示し、接単位ベクトル、弧長が求められる。
・スカラー場とベクトル場の線積分の計算が出来る。
・曲面をベクトル表示し、面積素、法単位ベクトル、面積が出せる。
・スカラー場とベクトル場の面積分が計算できる。
・発散定理、ストークスの定理を理解し、必要に応じて計算に利用できる。
後期期末試験 実施する
到達目標
1. 周期関数をフーリエ級数に展開でき、その収束性を理解し、それを用いて級数の値を求められる。項別積分とパーセバルの等式が使える。
2. フーリエ積分の意味を理解し、フーリエ変換、フーリエ積分が求められる。フーリエ積分の収束性を用いて無限積分が求められる。
3. ラプラス変換の定義を用い、ラプラス変換が導ける。変換表を用いてラプラス変換、逆変換ができる。ラプラス変換を用いて微分方程式が解ける。
4. 発散定理、ストークスの定理の適用条件を理解し、これらを使うために必要な計算(勾配、発散、回転、線積分、面積分)ができる。
  理想的な到達レベルの目安(優) 標準的な到達レベルの目安(良) 未到達レベルの目安(不可)
評価項目 1 周期関数をフーリエ級数に展開でき、その収束性より級数の値を求められる。項別積分でフーリ級数を、パーセバルの等式で級数が求められる。 周期関数をフーリエ級数に展開でき、その収束性より級数の値を求められる。項別積分でフーリ級数を求められる。 周期関数をフーリエ級数に展開できない。その収束性より級数の値を求めらない。項別積分でフーリ級数が求めらない。
評価項目 2 フーリエ積分とフーリエ級数の関係がわかる。フーリエ変換、フーリエ積分が求められる。収束性を用いて無限積分が求められる。 フーリエ変換、フーリエ積分が求められる。収束性を用いて無限積分が求められる。 フーリエ変換、フーリエ積分が求められない。無限積分が求められない。
評価項目 3 ラプラス変換の定義を用い、ラプラス変換が導ける。変換表を用いてラプラス変換、逆変換ができる。ラプラス変換を用いて微分方程式が解ける。 ラプラス変換の定義を知っている。変換表を用いてラプラス変換、逆変換ができる。ラプラス変換を用いて微分方程式が解ける。 変換表を用いてもラプラス変換、逆変換が十分にできない。ラプラス変換を用いて微分方程式が解けない。
評価項目 4 勾配、発散、回転、線積分、面積分の計算ができ、発散定理、ストークスの定理を適用して計算や証明ができる。 勾配、発散、回転、線積分、面積分の簡単な計算ができ、発散定理、ストークスの定理を適用して計算ができる。 勾配、発散、回転、線積分、面積分の簡単な計算も十分できない。
評価割合
  試験 発表 相互評価 態度 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 100 ±10 100
基礎的能力 80 80
専門的能力 20 20
分野横断的能力
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