シラバス情報

シラバス基本情報

関連科目
前関連科目 後関連科目
1年「倫理社会」,2年「日本史」 3年「世界史」,4年「法学」

授業内容・授業計画

授業の目標と概要  地球上には様々な社会問題があることを認識し,問題解決のために種々の制度が整え
られていることを理解したうえで,これからの社会を支える市民として振る舞うのに必要
な能力と態度を育てる。
履修上の注意
(準備する用具・
前提とする知識等)
 現代社会の検討課題には,問題があることは分かっていても,すべての人が納得できる
答が未だ見つかっていないものも多々あります。思索のための素材は提供しますから,
そこから皆さんなりの考えを導いてください。そして,あなたとは異なる考えを持つ人
が社会にいることを知ってください。
 講義には必ず教科書を持ってくること。これに反した場合,「その他の評価」として10点を減ずることがあります。
到達目標  産業社会において自立的に行動できる市民に相応しい,地理/経済/政治分野の見識
を身につける。
成績評価方法  定期試験の得点が満点の6割に達した者を合格とする。
 得点が6割に満たない者については再試験ないし解題提出を課し,6割以上の到達をもって合格とする。
 最終評価において,教科書の持参状況を「その他の評価」として算入する(最大-10)。
テキスト・参考書 ★ 教科書(1) 『図説地理資料 世界の諸地域NOW 2015』 (帝国書院)
★ 教科書(2) 『新編テーマ別資料 現代社会』 (とうほう)
☆ 参考書: 蓼沼宏一 『幸せのための経済学』 (岩波ジュニア新書)
☆ 参考書: 高橋勉 『「公民」が苦手だった人のための現代経済入門講義』 (法律文
化社)
メッセージ  高専を卒業した後,皆さんは技術者として活躍されることと思いますが,やがて,個
人は《社会》によって支えられているということに気付くことでしょう。《社会》とは,企
業,地域,国家,さらには地球全体という広がりを持っています。この講義を通じて,
《社会》に参画するということの意味を伝えていきたいと思います。
授業の内容
授業項目 授業項目ごとの達成目標
【 地理編 】
 01: 民族対立 ―― 言語,宗教
 02: 気候区分
 03: 東アジア(1)中国
 04: 東アジア(2)台湾,韓国,モンゴル
 05: 東南アジア
 06: 南アジア,西アジア 
 07: ヨーロッパ(1)各国地誌
 経済のグローバル化により,国境を越えたヒト(労働者)やモノ(製品)の行き来が盛んになってきました。日本の企業で働く場合でも,海外出張に出かけることは日常的なことになりつつあります。この講義の幕開けとして,まず《世界の国々が共通して抱える問題を認識できる》 ようになっておきましょう。

前期中間試験 実施する
 08: ヨーロッパ(2)EUの産業
 09: アングロアメリカ 
 10: ラテンアメリカ 
 11: オセアニア,ロシア 
【 経済編 】
 12: 人口問題,エネルギー問題
 13: 産業社会の発展 
 14: 経済主体,現代の企業 
 15: 市場経済のしくみと景気変動 
 近代に入って資本主義経済が発展したことにより生産は拡大し,人類は物質的な豊かさを得ました。しかしその反面,労働問題や環境問題に代表される様々な矛盾も生じました。ここでは,《今日の社会が抱える社会問題を認識できる》 ようになることを目指します。
前期期末試験 実施する
 16: 政府の役割
 17: 金融 
 18: 日本の産業構造
 19: 労働問題
 20: 公害,消費者問題
 21: 社会保障と財政 
【 政治編 】
 22: 日本国憲法の基本原理
 生産活動は主に企業によって賄われていますが,カネ(資本)の流れが上手くいかなくなると生産と消費の循環も止まってしまいます。ここでは〈貧困〉と〈不景気〉の発生を中心的な話題として,《経済活動を支える仕組みを理解できる》 ようになることを目指します。
後期中間試験 実施する
 23: 啓蒙思想と自然権
 24: 基本的人権(1)自由権,平等権,社会権
 25: 基本的人権(2)参政権と国会
 26: 行政
 27: 司法,イギリスの政治体制
 28: 地方自治,アメリカの政治体制
 29: 中国の政治体制,国際社会 
 日本では20歳をもって成人としています。それはつまり,子供のうちは決められたルールを守るだけであったものが,大人になればルールを変更するための話し合いに責任を持って参加する主体になれるということを意味します。この講義の締めくくりとして,《社会を維持していくために用意された政治制度を理解できる》 ようになってもらいます。
 
後期期末試験 実施する
到達目標
1.  人間社会を地理的な視点から分析し,理解できる
2.  経済活動を支える諸制度について理解できる
3.  社会を支える市民であることを自覚し,自律的に行動できる
  理想的な到達レベルの目安(優) 標準的な到達レベルの目安(良) 未到達レベルの目安(不可)
評価項目 1  地球上に様々な民族が共存していることを理解し,多様な価値観を許容する社会の構築に取り組むことができる。  民族の多様性について理解し,対立構造の背景を理解できる。  民族の多様性について理解できていない。
評価項目 2  社会問題の背景を理解し,経済格差の是正に向けて取り組むことができる。  消費者問題や労働問題などについて理解し,市民生活を円滑に営むことができる。  企業,家計,国家という3主体が協同して経済活動が運営されていることが理解できない。
評価項目 3  市民として取り組むべき課題を自覚し,積極的に社会へと働きかけていくことができる。  今日の社会が抱える政治的課題について理解できる。  地域共同体の一員として身につけておくべき市民としての自覚が持てない。
評価割合
  試験 発表 相互評価 態度 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 100 -10 100
基礎的能力 100 -10 100
専門的能力
分野横断的能力
© 2009,2010,2011 KNCT Syllabus System -- Ver. 0.85