授業の目標と概要 |
ベクトルと行列と行列式についての概念を理解させ、その基本的な性質を使って計算で
きるようにさせる。
|
履修上の注意
(準備する用具・
前提とする知識等)
|
当り前のことであるが、教科書・ノート等を忘れず持参し、授業の内容をきちんとノー
トすることが大切である。授業で指示された問いや練習問題を必ず自学自習し、次の授
業のときに解答を示せるように準備しておくことを求める。
|
到達目標 |
基礎事項と数学的な考え方を十分理解でき、教科書と補助教材の問題の60%は自分の
力で解けるようになる。
|
成績評価方法 |
試験の点数の平均点によって評価する(100%)。
6割以上の場合、授業態度などを10%までの範囲で加減する。
詳しくは数学の評価規準に基づき別に定める。
|
テキスト・参考書 |
教科書:高専テキストシリーズ線形代数(森北出版)
補助教材:新編 高専の数学2問題集(森北出版)
|
メッセージ |
授業の内容を十分に理解するためにはノートをきちんととり、積極的に質問するように
努め、さらに後で復習することが大切である。授業ノートは数学Aと別にすること。
|
授業の内容 |
授業項目 | 授業項目ごとの達成目標 |
・ガイダンス(0.5 回)
・ベクトルとその演算(1.5回)
・点と位置ベクトル(2回)
・ベクトルの成分表示と大きさ(1回)
・方向ベクトルと直線(1回)
・練習問題(1回)
|
・ベクトルの和、差を作図できる。
・ベクトルの成分表示ができる。
・ベクトルの基本ベクトル表示ができる。
・方向ベクトルから直線の方程式を求めることができる。
|
前期中間試験 |
実施する
|
・ベクトルの内積(2.5回)
・法線と直線または平面の方程式(2.5回)
・行列、行列の和・差、実数倍(1 回)
・行列式の積(1回)
・練習問題(1回)
|
・ベクトルの内積、なす角を求めることができる。
・垂直について内積を利用することができる。
・直線と平面の交点の座標を求めることができる。
・点と直線または平面との距離を求めることができる。
・行列の演算ができる。
|
前期期末試験 |
実施する
|
・逆行列(1回)
・連立2元1次方程式(1回)
・3次正方行列の行列式(1回)
・n次正方行列の行列式(1回)
・行列式の性質(2 回)
・行列式の展開(1回)
・練習問題(1 回)
|
・2次正方行列の逆行列を求めることができる。
・2元一次連立方程式を逆行列、クラメルを利用して解くことができる。
・2次の行列式の値を求めることができる。
・3次の行列式の値をサラスの方法で求めることができる。
・行列式の性質を用いて、行列式の変形・展開をすることができる。
・3元一次連立方程式をクラメルの公式を用いて解くことができる。
|
後期中間試験 |
実施する
|
・行列式の展開(1回)
・行列式の応用(1回)
・線形変換とその表現行列(1回)
・いろいろな線形変換(1回)
・合成変換と逆変換(1回)
・直交行列と直交変換(1回)
・練習問題(1回)
|
・余因子を用いて3次の行列の逆行列を求めることができる。
・外積の成分を求めることができる。
・線形変換を用いて、点やベクトル、直線の像を求めることができる。
・回転、逆変換や合成変換の表現行列を求めることができる。
|
後期期末試験 |
実施する
|
|
理想的な到達レベルの目安(優) |
標準的な到達レベルの目安(良) |
未到達レベルの目安(不可) |
評価項目 1 |
内積の性質を理解し、それを利用して、大きさや複雑な内積を計算できる。各図形の位置関係を理解し、それを活用して直線・平面の方程式を求めることができる。 |
ベクトルの加減や内積を理解し、成分で計算できるベクトルを利用して、直線・平面の方程式を求めることができる。 |
ベクトルの加減や内積を成分で計算できない。
直線・平面の方程式を求めることができない。 |
評価項目 2 |
4次行列式や因数分解に行列式の性質を利用できる。 |
行列の和・差・積や3次以下の行列式を求めることができる。逆行列、行列式を利用して一次連立方程式を解くことができる。 |
行列の和・差・積や3次以下の行列式を求めることができない。逆行列、行列式を利用して一次連立方程式を解くことができない。 |
評価項目 3 |
直交変換の意味を理解し、直交変換であることを証明できる。直線や曲線の像を求めることができる。 |
線形変換、合成変換、逆変換、回転の表現行列を求めることができる。点やベクトルの像を求めることができる。 |
線形変換、合成変換、逆変換、回転の表現行列を求めることができない。点やベクトルの像を求めることができない。 |