授業の目標と概要 |
化学的に探究する態度と、化学の基本的な概念や原理・法則を学習してもらいます。
また、人類が直面している環境問題等に対し、科学的な視点から理解できる能力を、
身につけてもらいます。
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履修上の注意
(準備する用具・
前提とする知識等)
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座学中心で、教科書に基づいて進め、区切りには、問題集を使用します。化学専用ノートを用
意すること。実験は数回実施予定です。1、2年生で学習した知識と、レポートを書くため
に化学基礎と化学の教科書,電卓を使います。
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到達目標 |
気体の法則を理解し,計算ができ,液体の性質も説明できる。化学反応の仕組みを
理解し、平衡状態を説明できる。有機化合物について理解し、官能基やその反応を
説明できる。
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成績評価方法 |
合否判定:定期試験4回の平均が60点以上が合格である。最終評価は合否判定と同じである。
再試験:再実験あるいは試験を行い60点以上を合格とする。
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テキスト・参考書 |
教科書;文科省検定済教科書高等学校新編化学(東京書籍)
副教材;リードLightノート 化学(数研出版)
ニューサポート新編化学(東京書籍)
参考書 フォトサイエンス化学図録(数研出版)
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メッセージ |
板書が中心になりますので、必ずノートをとってください。時には演示実験も行う予定ですので、
楽しんで学んでください。
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授業の内容 |
授業項目 | 授業項目ごとの達成目標 |
1 Syllabusの説明,状態変化
2 状態変化(2)
3 気体の法則(1)
4 気体の法則(2)
5 気体の法則(3)
6 溶解と濃度
7 復習
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1年間の授業内容を把握でき,物質の状態変化を説明できる。
分子間力、圧力、蒸気圧等について理解し、蒸気圧曲線を説明できる。
気体の法則を理解し,ボイルシャルルの計算ができる。
気体の状態方程式を理解し、分子量を求めることができる。
混合気体の法則を理解し、理想気体と実在気体を説明できる。
溶解と溶液を理解し,固体・気体の溶解度などの計算ができる。
今までの内容を復習し、問題を解くことができる。
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前期中間試験 |
実施する
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8 答案返却と希薄溶液の性質
9 コロイド
10 固体の構造
11 反応熱と熱化学方程式
12 ヘスの法則
13 イオン化傾向と電池
14 電気分解
15 復習
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試験の正解を求めることができる。希薄溶液の性質を理解し、沸点上昇などを説明できる。
コロイドを理解し,説明できる。
固体と結晶を理解し、結晶の構造を説明できる。
反応熱を説明でき,熱化学方程式を作ることができる。
ヘスの法則を理解し、反応熱を求めることができる。
イオン化傾向を理解し、電池の仕組みを説明できる。
電気分解を理解し、生成物を説明することができる。
今までの内容を復習し、問題を解くことができる。
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前期期末試験 |
実施する
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16 答案返却と有機化合物の特徴
17 有機化合物の分類
18 飽和炭化水素
19 不飽和炭化水素
20 不飽和炭化水素 2
21 有機化合物の分析
22 復習
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試験の正解を求めることができる。有機物についての特徴を説明できる。
有機化合物を分類することができる。
飽和炭化水素を理解し、説明できる。
不飽和炭化水素を理解し、説明できる。
単結合、二重結合、三重結合を理解し、付加反応を説明できる。
元素分析の仕組みを理解し、分子式を求めることができる。
今までの内容を復習し、問題を解くことができる。
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後期中間試験 |
実施する
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23 答案返却とアルコール
24 エーテル、アルデヒド、ケトン
25 カルボン酸とエステル
26 油脂と石けん
以下の実験は、後期に実施予定です。 内容も、実施時期も変更する可能性があります。
27 実験 1 中和滴定
28 実験 2 金属イオンの分離分析
29 実験 3 蒸留
30 実験 4 揮発性物質の分子量測定
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試験の正解を求めることができる。アルコールの性質や反応を理解できる。
エーテル、アルデヒド、ケトンについて説明できる。
カルボン酸、エステルの特徴を理解し、説明できる。
油脂の特徴について理解し、石けんの洗浄効果などを説明できる。
中和滴定を行い、身近なものの濃度を測定できる。
試料中の金属イオンを分離、定性分析できる。
身近な液体を蒸留して,分離した物質の性質を調べる事ができる。
気体の状態方程式を利用して,分子量の計算ができる。
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後期期末試験 |
実施する
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理想的な到達レベルの目安(優) |
標準的な到達レベルの目安(良) |
未到達レベルの目安(不可) |
評価項目 0 |
気体の性質について説明でき、気体の状態方程式を用いて気体の分子量を求めることができる。 |
ボイルシャルルの法則を理解し、計算で圧力、体積、温度等をを求めることができる。
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気体の性質を説明できず、絶対温度や、物質の三態を説明できない。 |
評価項目 0 |
質量モル濃度の計算ができ、溶解度曲線を用いて結晶の析出量を求めることができる。また、沸点上昇、凝固点降下を説明でき、コロイド溶液について性質を説明できる。 |
溶解の仕組みを説明でき、固体の溶解度と気体の溶解度を理解して、ヘンリーの法則を説明できる。 |
溶解の仕組みが理解できず、希薄溶液やコロイド溶液の違いも説明できない。 |
評価項目 0 |
有機化合物の特徴を理解し、主な有機化合物の構造式を書くことができる。有機化合物を分類でき、その官能基を説明でき化学反応式を構造式で書くことができる。 |
主な有機化合物を理解し、官能基の性質を把握し、性質を説明できる。 |
有機化合物を理解できず、構造式の意味を理解できず、元素分析の計算もできない。 |