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倫理社会、日本史、現代社会、世界史、法学

授業内容・授業計画

授業の目標と概要 ヨーロッパ史における文化の多様性を考察し、比較文化に資する。
履修上の注意
(準備する用具・
前提とする知識等)
テキストを購読する。講義をよく聴くことはもちろんのこととして、前提として、テキ
スト理解のための下調べは不可欠である。積極的に図書館を活用すること。
到達目標 ヨーロッパ文明の大多数の要素を構成することになる中世ヨーロッパ文明の多様性につ
き、個別・具体的な把握に努めることができる。
成績評価方法 合否判定は、各学期末のレポート評価平均60点以上を合格とし、これを最終評価とする。不
合格者には、追加課題を提出させ、その評価60点以上をもって合格とする。その場合、
最終評価は60点である。
テキスト・参考書 テキスト: 「15のテーマで学ぶ中世ヨーロッパ史」 ミネルヴァ書房、2013年
参考書: 「中世ヨーロッパを生きる」東京大学出版会、2004年
      「西洋中世史料集」東京大学出版会、2000年
      「角川世界史辞典」角川書店、2001年、 
メッセージ よく読み、よく聞き、よく考え、そして、歴史と文化に親しんでください。そうすることで、人間とその社会を多様な側面から探る一助になれ
ば幸いです。
授業の内容
授業項目 授業項目ごとの達成目標
総論
01) 中世ヨーロッパ文明への視角
02~08) キリスト教世界の成立    
 中世ヨーロッパ史の学習のねらいを理解し、関心を持てるようになる。
 キリスト教化による西欧世界世界の形成を考察することができる。
 キリスト教会、とりわけローマ・カトリック教会の教会組織、神学理念、典礼の独自性について考察することができる。
 信者の目線に立って、中世後期の宗教生活について考察することができる。
前期中間試験 実施しない
統治の方法
09~10) 戦争の技術と社会
11~12) 貴族身分と封建制
13~14) 文書と法による統治
15) まとめ                                       
 中世ヨーロッパ特有の戦士階層としての騎士、その支配層としてのあり方と変化を、戦争技術という観点から考察することができる。
 社会システムとしての封建制、それを担う貴族身分の形成と変容、貴族文化(騎士道)の伝播について考察することができる。
 法や権利の文字化が、13世紀以降成長する王権をはじめとする広域的な権力主体によってどのように進められ、それは、裁判や行政の実務上、どのように跡づけられるかを考察することができる。
前期期末試験 実施しない
農業生産と交易
16~17) 西欧的農業の誕生
18~19) 都市という環境

人々の生活
20~21) 衣服とファッション
22~23) 融合する食文化
 西欧的農業の誕生、中世農業革命と大開墾について考察できる。
 中世ヨーロッパ文明の中心的要素の一つである都市という存在について、その発展、社会制度、政治、文化、環境、自治意識について考察できる。
 ヨーロッパの服飾の原型が中世にあること、衣服が身分など社会表象としての役割をもつことを考察できる。
 「パンとワイン」の地中海食文化と北方のゲルマン人の「肉食」文化が混ざり合いながら、中世ヨーロッパの食文化ができあがっていく過程を考察できる。

後期中間試験 実施しない
人々の生活
24~25)都市と農村の住居

文化と芸術
26~27) 知の復興と書物の受容
28~29) 中世美術

30) まとめ                                                
 都市と農村で生活していた一般の人々がどのような住居に住み、どのように暮らしていたのかを考察できる。
 西欧世界に特有の教育制度である大学の成立と教育方法の変化(権威ある書物への注釈という授業の登場)が、章分けと頁の記載などさまざまな書物の工夫を生み出すことを考察できる。
 見えないもの(キリストや聖母マリアなど)と人間をつなぐイメージとしての中世美術について考察できる。

後期期末試験 実施しない
到達目標
1. 中世ヨーロッパ文明の多様性につき、個別具体的な把握に努めることができる。
  理想的な到達レベルの目安(優) 標準的な到達レベルの目安(良) 未到達レベルの目安(不可)
評価項目 1 中世ヨーロッパ文明の特徴を各トピックに即して略述し、その後の世界史に及ぼした影響につき考えることができる。 中世ヨーロッパ文明の特徴を各トピックに即して略述できる。 中世ヨーロッパ文明の特徴に関心を持てず、その意義に気づくことができない。
評価割合
  試験 発表 相互評価 態度 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 100 100
基礎的能力
専門的能力
分野横断的能力
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