授業の目標と概要 |
古今の言語文化に触れ、それを読み解くことをとおして、論理的な思考と記述技法習得
のための基礎固めを目指す。
言葉のきまりにしたがって、言語表現を正確に音読するとともに、現代日本語を丁寧
に、正しく表記する作法を身につける。
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履修上の注意
(準備する用具・
前提とする知識等)
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国語辞典(電子辞書を含む)を活用して語彙を増やし、授業における的確な聴き取りを
心がけることだけではなく、言語表現全般をできるかぎり公平な目で読み解き、考えた
ことをわかりやすい言葉で説明できるよう、読解力や表現力にも磨きをかけてほしい。
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到達目標 |
・聴き取りやすい声で音読ができ、文脈に沿って言語表現を正しく解釈できる。
・物事を客観的に捉え、根拠を示しつつそれを効果的に表現できる。
・現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができる。
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成績評価方法 |
・定期試験の成績(80%)と「読書レポート」(10%)、「表記課題」等の提出物
(10%)により評価する。合否判定もこれに同じ。60点以上を合格とする。なお、
合格者にはプラスマイナス5%の範囲で平常点を加味することがある。
・「読書レポート」の提出は合格判定の必須条件である。
・再試験は素点が60点未満の学生を対象に前期末および後期末の再試験期間に実施する。
・再試験前に実施される補習への出席は再試験受験の必須条件である。
・再試験の素点を定期試験の素点に置き換え、上記の成績評価方法にしたがって
再計算した結果60点以上となる場合、学年末の評価を60点とする。
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テキスト・参考書 |
テキスト:『高等学校国語総合』(明治書院)
参考書:『カラー版 新国語便覧』(第一学習社)
『「科学的思考」のレッスン』(戸田山和久 NHK出版新書)
『わかりあえないことから』(平田オリザ 講談社現代新書)
『入門! 論理学』(野矢茂樹 中公新書)
『高校漢字演習』(東京書籍)
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メッセージ |
聴く・話す・読む・書くという言語をなかだちにした活動は、他人への気遣いを欠くと
き、独りよがりな振る舞いとなってしまう。他者への配慮を忘れることなく、積極
的に授業に参加し、多様なコミュニケーション能力を身につけよう。新たに身につける
文字・言葉は自ら進んで取り組まなければものにならない。普段の生活で口に出し、手で
書くことを忘れないようにしよう。
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授業の内容 |
授業項目 | 授業項目ごとの達成目標 |
1.ガイダンス(1回)
2.現代文・随想「『ふと』と『思わず』」(5回)
3.古文「児のそら寝」(6回)
4.漢文「漢文入門」(3回)
5.日本語表記練習(7回)
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1.授業の目的や進め方、到達目標が理解できる。
2.文章の主旨を読み解き、言葉への関心をもつことができる。
3.歴史的仮名遣いで書かれた文章を正しく音読でき、物語の内容が理解できる。
4.返り点のきまりにしたがって漢文の訓読ができ、書き下し文を書くことができる。
5.日本語を丁寧かつ正確に表記することができる。
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前期中間試験 |
実施する
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6.現代文・小説「羅生門」芥川龍之介(8回)
7.漢文「臥薪嘗胆」(8回)
8.日本語表記練習(7回)
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6.登場人物の心理の変化に沿って小説の世界が理解できる。
7.助字や再読文字について理解し、漢文の訓読ができ、物語の流れを理解できる。
8..日本語を丁寧かつ正確に表記することができる。
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前期期末試験 |
実施する
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9.現代文・小説「鏡」村上春樹(6回)
10.古文「芥川」伊勢物語(5回)
11.現代文・評論「時間をめぐる衝突」内山節(5回)
12.日本語表記練習(7回)
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9.物語の流れと表現の効果について理解できる。
10.正しく音読でき、現代語に訳すことができる。
11.論理的な文章の構成に沿って、内容を理解できる。現代の問題に関心を持つことができる。
12.日本語を丁寧かつ正確に表記することができる。
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後期中間試験 |
実施する
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13.漢文「唐詩」(5回)
14.古文「旅立ち」奥の細道(6回)
15.現代文・評論「マンモスの歩いた道」池内了(5回)
16.日本語表記練習(7回)
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13.正しく訓読でき、近体詩のルールを理解できる。
14.訓読および現代語に訳すことができ、故事成語の成り立ちについて理解できる。
15.論理的な文章の読解を通して、論旨を理解できる。
16.日本語を丁寧かつ正確に表記することができる。
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後期期末試験 |
実施する
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