授業の目標と概要 |
建築空間を具体的に表現する基礎能力を養う。本授業は演習を主体とし、既製図面のトレース(模写)作業が中心となる。
この中で製図器具の使用方法、建築設計図面の種類および知識を習得する。
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履修上の注意
(準備する用具・
前提とする知識等)
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半期で4テーマ程度の課題を与え、各テーマ5~8回程度で完成させる。毎回、製図用具一式を持参する。
後期では各自で木造住宅の設計課題に取り組むので、前期でトレースをした課題にかかわるテキストの第1章「木
構造の設計製図」を十分に復習しておくこと。
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到達目標 |
1.図面の種類を覚え、基本的製図法が理解できる。
2.縮尺(スケール)の概念を理解できる。
3.丁寧で正確な作図作業ができる。
4.住宅計画の基礎知識を設計デザインの現場で十分生かすことができる。
5.木造住宅の図面表現(配置図・平面図・立面図・断面図)が適切にできる。
6.図面化した住宅の模型を適切なスケールで作成することができる。
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成績評価方法 |
合否判定は、全ての課題が提出されており、かつ最終成績≧60点以上を合格とする。
最終成績は各演習課題の評点の平均値(90%)、授業態度(10%)。
前期各課題の評点内訳は、寸法の正確さ30%+丁寧さ40%+線の質・濃淡20%+提出期限10%。
後期課題1、2の評点内訳は、書式・面積表・線種の使い分け・図面の丁寧さ40%+図面表現50%+提出
期限10%。課題3は、模型の正確さ・丁寧さ60%+提出期限10%。
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テキスト・参考書 |
教科書-『建築設計製図』(検定教科書)
参考書-『建築設計資料集成』(丸善)
『木造住宅の断面設計』(彰国社)
『住環境の計画2 住宅を計画する』(彰国社)
『新建築 住宅特集』(新建築社)
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メッセージ |
授業時間内に課題を描き上げる努力をしてほしい。すなわち、丁寧さ、正確さと同時に効率よく素早く
作業することも学んでほしい。後期の授業では前期で学んだ基礎知識を前提としているので十分に復習
しておくこと。
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授業の内容 |
授業項目 | 授業項目ごとの達成目標 |
1.ガイダンス,設計の位置付けと基本(1回)
2.製図器具の使用法,図面の種類等の解説(1回)
3.線引きおよび文字の練習(3回)
4.投影法および立体の作図(2回)
5.簡単の透視図の作成(3回)
6.縮尺の解説と演習(1回)
7.課題1-方眼紙を使った平面図(木造住宅S1:100)のトレース(5回)
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1.授業の注意事項及び製図室の使用方法を理解できること
2.製図器具の使用法,図面の種類,寸法の描き方等が理解できること
3.正確な水平・垂直線や線の濃さや種類を変えて正確に描くことができること
4.投影法を理解し,与えられた立体から平面・立面を描くことができること
5.簡単な透視図法が理解できること
6.縮尺の考え方が理解できること
7.平面図の基本的製図法が理解できること
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前期中間試験 |
実施しない
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8.課題2-平面図・配置図(木造住宅S1:100)のトレース(6回)
9.課題3-立面図・断面図(木造住宅S1:100)のトレース(8回)
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8.木造住宅(平面図・配置図)の基本的製図法が理解できること
9.木造住宅(立面図・断面図)の基本的製図法が理解できること
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前期期末試験 |
実施しない
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10. ガイダンス(住宅計画の概略) (1回)
11.課題1「木造住宅の設計1」エスキス(3回)
12.課題1「木造住宅の設計1」清書・おこし絵図の作成
(3回)
13.課題2「木造住宅の設計2」エスキス(8回)
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10. 住宅に関する基礎知識を理解できること
11.住宅に関する基礎知識を活かし、平家建て住宅の設計製図課題の問題解決へ応用することができること
12.基本的製図法をもとに1/100スケールの図面を完成させることができること
13.住宅に関する基礎知識を活かし、2階建て設計製図課題の問題解決へ応用することができること
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後期中間試験 |
実施しない
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14.課題2「木造住宅の設計2」清書(7回)
15.課題3 模型製作(8回)
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14.基本的製図法をもとに1/100スケールの図面を完成させることができること
15.設計した住宅の模型をつくり、建築空間に対する認識を深めることができること
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後期期末試験 |
実施しない
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