授業の目標と概要 |
建築を設計する上で、映画のワンシーンのような場面を豊かに想像し、それらの場面を建築的な諸場所として成立させ
表現する能力は、極めて重要である。本授業では、次の3点の能力を養うことを目指す。
A. 劇的な場面を掬い上げる【発見力】
B. 場面を建築的な諸場所として成立たらしめる【デザイン力】
C. 関係者と情報共有できるような図面や模型、プレゼンシート等を的確に作成できる【表現力】
また、本授業は実社会を想定し、「競争と協調」を鍵語にグループワーク形式(GW)を取り入れて進める。具体的には、
個人間・グループ間において競い合うことで設計案を高め合うことを学び、また、グループ毎に1つの設計案を完成させることで協力し合って設計を進めることを学ぶ。
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履修上の注意
(準備する用具・
前提とする知識等)
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2年次使用教科書「建築設計製図」を常に持参すること。
授業に必要な資料は、プリントとして適宜配布するので、紛失しないように心がける。
2年次使用教科書のRC構造、および、S構造の設計に関する部分を十分に勉強しておくこと。
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到達目標 |
次の【3課題】毎に、学生が A.【発見力】、B.【デザイン力】、C.【表現力】を養うことを目指す。
第1課題:〈場所〉の標本 — 劇的な場所の発見とその集積による場所の多様性の理解 —
1-A.自らの観点で魅力的な場所を発見し、その場所に関する資料を元に説明できる。
1-C.発見した場所の資料から、その場所の魅力を的確に表現する模型と説明文を作成し、それらを基に説明できる。
第2課題:道の駅「しらぬか恋問」建て替え計画
2-A.白糠地域の場所的な性格や道の駅の機能的な特徴等から、設計案の中核となる場面を発見することができる。
2-B.発見した場面を中心に、計画・構造・環境設備に配慮しつつ、独創的な道の駅をデザインすることができる。
2-C.設計案を図面や模型、プレゼンシート等によって的確に表現し、それらを基に魅力的な説明ができる。
第3課題:「大楽毛小学校」建て替え計画
3-A.大楽毛地域の場所的な性格や小学校の機能的な特徴等から、設計案の中核となる場面を発見することができる。
3-B.発見した場面を中心に、計画・構造・環境設備に配慮しつつ、独創的な小学校をデザインすることができる。
3-C.設計案を図面や模型、プレゼンシート等によって的確に表現し、それらを基に魅力的な説明ができる。
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成績評価方法 |
【成果物一式の内容(60%)+取り組み姿勢・提出期限(40%)】で、1課題毎に評価する。
第1~第3課題の合計3課題の平均点が、60点以上で合格とする。
注1:提出期限を過ぎて提出した場合、「取り組み姿勢・提出期限」の評点を大幅に減点する。
注2:グループとして提出を求めた作品の「成果物一式の内容」に関する評点は、グループ内において一律とする。
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テキスト・参考書 |
建築設計製図(検定教科書) 実教出版
コンパクト設計資料集成(日本建築学会編) 丸善
建築設計資料集成[人間], [物品], [生産・交通], [教育・図書](日本建築学会編) 丸善 等
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メッセージ |
授業時間中は、無断で製図室から出ないこと。授業中のヘッドホンの使用も禁止する。
製図室・CAD室における飲食、また、CAD室における模型作成は厳禁である。製図室での模型作成は推奨する。
掃除当番は、製図室を隅々まできれいに掃除すること。
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授業の内容 |
授業項目 | 授業項目ごとの達成目標 |
第1課題:〈場所〉の標本
01. (1回)課題説明+グループの結成
02. - 04.(3回)場所の選定
05. - 10.(6回)場所の模型化とプレゼンシートの作成
11. (1回)第1課題の発表会
第2課題:道の駅「しらぬか恋問」建て替え計画
12. - 14.(3回)RC構造, S構造の建築物のトレース
15. (1回)課題説明
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( - ) 第1課題の目的を理解し、グループで学ぶ意識を確認できる。
(1-A) 書籍より魅力的な場所を抽出し、GWにて場所を選定できる。
(1-C) 場所の資料から、的確に模型等の成果物を作成できる。
(1-C) 選定した場所の魅力を、成果物を元に他者に説明できる。
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(2-B,C)(3-B,C) 適切に構法を理解し、図面として的確に表記できる。
( - ) 第2課題の目的を理解し、自己の学ぶ意識を確認できる。
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前期中間試験 |
実施しない
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16. (1回)敷地見学
17. - 22.(6回)個人によるエスキス模型・図面の製作
23. (1回)第2課題の中間発表会+グループの結成
24. - 30.(7回)グループによる完成模型・図面の製作(前半)
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(2-A) 敷地の場所的な特徴から、場面を発見することができる。
(2-B) 発見した場面から、独創的な道の駅のデザインができる。
(2-C) 設計案の魅力を、他者に対して的確に伝えることができる。
(2-B) GWによって、設計案をブラッシュアップすることができる。
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前期期末試験 |
実施しない
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31. - 34.(4回)グループによる完成模型・図面の製作(後半)
35. (1回)第2課題の最終発表会
第3課題:「大楽毛小学校」建て替え計画
36. (1回)課題説明
37. (1回)敷地見学
38. - 44.(7回)個人によるエスキス模型・図面の製作
45. (1回)第3課題の中間発表会+グループの結成
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(2-C) GWによって、設計案を完成させることができる。
(2-C) 完成した設計案を、他者に対して的確に説明できる。
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( - ) 第3課題の目的を理解し、自己の学ぶ意識を確認できる。
(3-A) 敷地の場所的な特徴から、場面を発見することができる。
(3-B) 発見した場面から、独創的な小学校のデザインができる。
(3-C) 設計案の魅力を、他者に対して的確に伝えることができる。
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後期中間試験 |
実施しない
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46. - 51.(6回)グループによる完成模型・図面の製作(前半)
52. - 57.(6回)グループによる完成模型・図面の製作(後半)
58. (1回)第3課題の最終発表会
59. - 60.(2回)全3課題のポートフォリオの作成
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(3-B) GWによって、設計案をブラッシュアップすることができる。
(3-C) GWによって、設計案を完成させることができる。
(3-C) 完成した設計案を、他者に対して的確に説明できる。
(1,2,3-C) 全ての成果物をポートフォリオにまとめることができる。
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後期期末試験 |
実施しない
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