シラバス情報

シラバス基本情報

関連科目
前関連科目 後関連科目
論理回路 電子回路,情報伝送工学

授業内容・授業計画

授業の目標と概要 現在のコンピュータは複雑に接続された電子回路の集合体であり,
コンピュータ内で処理されているデジタル情報の実体は,
電圧・電流といった電気信号である.
また,電子回路の基本は電気回路である.
そこで本科目では,任意の電気回路における電気信号および回路特性について,
数学的に解析できることを主な目標とする.
履修上の注意
(準備する用具・
前提とする知識等)
・2年次の情報数学(直流回路)を理解していること.
・2年次までの数学(行列,三角関数,複素数)を理解していること.
・3年次の数学(微分,積分)を理解していること.
・すべての演習課題(2回程度)に取り組み,所定の期限までに提出すること.
到達目標 ・基本法則を利用して,任意の直流/交流回路を効率的に解析できる.
・単純な回路の過渡現象を解析できる.
・専門用語を日本語および英語で記述できる.
成績評価方法 ■合否判定:最終評価≧60%
■最終評価:定期試験の総合評価×80% + 演習課題の総合評価×20%
(または,再試験×100%)

■定期試験の総合評価:中間試験×50%+期末試験×50%
■演習課題の総合評価:次式の通り,全課題レポート評価の平均を 20点満点に換算する.
 Σ(各課題の評価 ÷ 満点)÷ 課題数 × 20
テキスト・参考書 ■ 教科書・問題集:高田ら,“電気回路の基礎と演習”,森北出版

■ 参考書:多数の書籍が出版されているので,図書館等で自分好みのものを調べるとよい.
メッセージ 情報工学科でなぜ電気回路なのか?と思うかもしれませんが,
電気回路はあらゆる技術者にとっての常識なのです.
情報技術者なら,上記(目標と概要)の通り,なおさらです.
また本科目は,電子回路の基礎科目となっている他,
就職・ 進学試験でも出題される可能性があります.
授業の内容
授業項目 授業項目ごとの達成目標
0. ガイダンス(1回)

1. 直流回路(6回程度)
・直流回路素子(R,G)
・基本法則
・基本解析法
・演習
0.
・電気回路の基本的な概念(電流,電圧,抵抗,等)および図記号を記憶し,回路図を適切に作図できる.

1.
・基本法則(オーム,キルヒホッフ) を利用して任意の直流回路を定式化できる.
・基本法則(合成抵抗,Δ-Y 変換,重ねの理,テブナン,等)を利用して複雑な回路を単純な等価回路へ変換できる.
・閉路解析と節点解析を実行できる.
前期中間試験 実施する
2. 交流回路(6回程度)
・交流回路素子(C,L)
・複素数表現
・周波数特性
・演習

3. 過渡現象(1回程度)
・RC 回路,RL 回路
2.
・正弦波を複素数として表現できる.
・合成インピーダンス・アドミタンスを計算できる.
・フェーザ法によって応答電圧・電流の瞬時値を計算できる.
・周波数特性を計算し図示できる.

3.
・単純な回路の過渡現象を解析できる.
前期期末試験 実施する
到達目標
1. 基本法則による回路変換/定式化を通じて,任意の直流/交流回路を効率的に解析できる.
2. 単純な回路の過渡現象を解析できる.
3. 専門用語を日本語および英語で正しく記述できる.
  理想的な到達レベルの目安(優) 標準的な到達レベルの目安(良) 未到達レベルの目安(不可)
評価項目 1 複数の基本法則を適切に組み合わせ,複雑な直流/交流回路を効率的に解析できる. 個別の基本法則を適用し,単純な直流/交流回路を解析できる. 単純な直流/交流回路を解析できない.
評価項目 2 過渡現象について,微分方程式として定式化し,解析できる. 過渡現象について,特性値を算出し,グラフを描ける. 過渡現象について,特性値を算出できず,グラフも描けない.
評価項目 3 全ての専門用語を正しく記述できる. 大多数の専門用語を正しく記述できる. 大半の専門用語を正しく記述できない.
評価割合
  試験 発表 相互評価 態度 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 80 20 100
基礎的能力 15 5 20
専門的能力 65 15 80
分野横断的能力
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