授業の目標と概要 |
人々が室内を利用するとき、機能性と合理性を備え快適で心地よい環境が求められる。
それらを創造するためにインテリアデザインの知識が重要になる。そして、これらの知識
は建築計画、設計演習、環境工学などの基礎知識として重要である。
この授業では、インテリアに関する基礎的な概念とデザインスタイル・カラーコーディ
ネートの基本を学び、インテリアの構成要素と人間工学の知見に基づいた配置計画を
講義と演習を通して習得する。また、インテリアデザインのプレゼンテーションを実施
し、コミュニケーションを通してインテリアの内容を説明できる能力を身につける。
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履修上の注意
(準備する用具・
前提とする知識等)
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この授業は,基礎知識を確認するための演習課題を3テーマ、さらに設計演習Iの設計
課題と共通の住宅をテーマにした課題に取り組む。設計演習で習得した内容とインテリ
アデザインで習得した内容を相互に活かせるよう意識する。
また、設計演習Iの設計課題の遅延はインテリアデザインの課題達成にも影響するので、
スケジュール管理を徹底すること。
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到達目標 |
・インテリアデザインの概念,基礎的な用語,スタイル様式,カラーコーディネートなどについて説明ができる。
・住宅を空間の目的に合わせたインテリアデザインができる。
・住宅のインテリアデザイン・コーディネートのプレゼンテーションができる。
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成績評価方法 |
中間試験50% プレゼンテーション課題30% 演習課題20% で評価を行い60点以上を合格とする
合格点に達しない場合は再試験を実施し,再試験の評価が60点以上で合格とする
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テキスト・参考書 |
【教科書】 インテリアの基本がわかる本 エクスナレッジ
【参考書】 図解テキスト インテリアデザイン 井上書院
新建築,日経アーキテクチャー,建築知識
ゼロからはじめる建築のインテリア入門 彰国社
インテリアコーディネーター試験キーワードブック オーム社
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メッセージ |
インテリアデザインは,建築の幅広い分野に関連する科目です。
常日頃から建築・住宅関連の雑誌等に目を通し,知識を広げることを勧めます。
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授業の内容 |
授業項目 | 授業項目ごとの達成目標 |
第1回 ガイダンス、インテリアデザインの概念(1回)
第2回 インテリアのスタイルの理解(1回)
第3回 カラーコーディネート(1回)
第4回 演習課題1・イメージボード作成(1回)
第5回 インテリアエレメントとマテリアル(1回)
第6回 さまざまなインテリアエレメント(1回)
第7回 演習課題2・インテリアスタイル分析シートの作成(1回)
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第1回 インテリアデザインの目的と役割,
ユニバーサルデザインについて理解する
第2回 インテリアスタイルの様々な様式を
イメージスケール,事例を通して理解する
第3回 明度・彩度・色相の基礎知識と色の組み合わ
せの基礎を理解する
第4回 インテリアスタイルと色を使い,テーマに
沿ったイメージボードを作成できる
第5回 壁・床・天井などのインテリアエレメントに
ついて,マテリアルの違いとインテリアコー
ディネーションの関係を理解する
第6回 照明器具・開口部・家具についての用途と種
類、機能について理解する
有名デザイナーの家具を知る
第7回 インテリア写真から,インテリアエレメント
やカラーコーディネートを分析解説する
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後期中間試験 |
実施する
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第8回 空間レイアウト・動線計画(1回)
第9回 空間レイアウト・配置計画(1回)
第10回 演習課題3・インテリアレイアウト図面の作成(1回)
第11回 インテリアデザインプレゼンテーション1
ガイダンス(0.5回)
第11〜13回 インテリアデザインプレゼンテーション2
課題作成(2.5回)
第14回 インテリアデザインプレゼンテーション3
発表会(1回)
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第8回 空間の動線計画について機能と視線の先に見え
る室内空間について検討できる
第9回 室内空間を構成する家具配置を人間工学に基づ
いて検討できる
収納計画・照明計画とウィンドウトリートメン
トについて検討できる
第10回 決められた条件に合わせて,空間を構成した
インテリアデザイン図面を作成できる
第11〜13回
設計演習Iの課題である住宅のインテリアデザ
インを行い,成果物とし模型などを作成できる
第14回 作成した課題を使い,住宅のインテリアデザ
インについてプレゼンテーションができる
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後期期末試験 |
実施しない
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