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日本史、世界史 ・

授業内容・授業計画

授業の目標と概要 アジア史の中で江戸時代を軸に日本の歴史と文化に理解を深め、時代の特質と生活した
庶民の思想・行動・意味など文化の多様性を考察し、比較文化に資する。前期は、
江戸時代中期=元禄・享保期にむけた体制原理と技術進化の構築過程を理解する
ことが、後期は、江戸時代中期(=元禄・享保期)からを「分水嶺」と位置づけ、
技術進化の過程が体制原理の枠組みをゆるがす 変化を理解することが目標。
履修上の注意
(準備する用具・
前提とする知識等)
日本史、世界史の知識が基礎となる。テキストと、授業ごとに基本となる歴史資料1点
をあらかじめ配布する予定。講義を聞くことはもちろんとして、その前提にテキストや
配布資料の内容を理解するために辞典や地図での下調べは不可欠である。積極的に図書館
を活用すること。
また、前期末試験では、レポート作成をしてもらいます。
到達目標 前期においては、アジアにおける近世日本の歴史と文化について関心をもち、
内在した多様な価値観や庶民の含み資産についてレポートすることができる。
後期においては、北海道の歴史と文化について関心をもち,アジアや
近代に移行する日本に果たしてきた北海道の役割について叙述することができる。
成績評価方法 合否判定は、試験の評価点をもって行い、60点以上を合格とする。
不合格者には追加課題を課し、評価60点以上であった場合に合格とする。
テキスト・参考書 テキスト: 大石慎三郎 『江戸時代』 中公新書476
参考書: 田中優子 『グローバリゼーションの中の江戸』 岩波ジュニア新書717
参考書: 釧路市史編さん事務局 『釧路昔むかし』 釧路新書17
参考書: 高田宏 『日本海繁盛記』 岩波新書208
参考書: 養老孟司、徳川恒孝 『江戸の智恵 「三方良し」で日本は復活する』
参考書: アズビー・ブラウン著 幾島幸子訳 『江戸に学ぶエコ生活術』
メッセージ 歴史といえば「暗記」と思うでしょうが、この授業では多くの資料から重要な情報を引
き出し、それぞれの時代に生きた人と対話をすることをめざします。常に時代を検証
し、組み立てなおしてみる学問の姿勢を、実感してみてください。
また、卒業したのち技術の世界で活躍されるとおもいます。今日の技術社会の発展が、
実は広範な庶民の汗と腕のなかに萌芽し、時代を重ねて現在も進行形にある点を実感
してみてください。
授業の内容
授業項目 授業項目ごとの達成目標
0.歴史と文化・人: 学習の意義 〔1回〕
1.江戸幕府成立、政権安定と対外関係(17世紀) 〔6回〕
以下について略述できる
a.歴史学の作業と江戸時代の概観
b.徳川政権の特質
c.農業発展と農学
d.対アジアの国際関係
前期中間試験 実施しない
2.改革政治と畿内・上方(18世紀前半) 〔6回〕
3.江戸膨張と日本的生活様式A(18世紀後半) 〔2回〕
e.経済の大阪、江戸政治の二極
f.近江商人とその道徳
g.幕政弛緩と改革
h.江戸の人口構造と女性の身分

前期期末試験 実施する
4.江戸膨張と日本的生活様式B(18世紀後半) 〔6回〕 
5.地域分業と遠隔地輸送(19世紀) 〔6回〕
i.身分制「工商」の役割
j.日本的生活様式 
k.海防論+蝦夷地開発論、それぞれの台頭
l.産地拡大+資本の域外移転
後期中間試験 実施しない
5.開国から近代の《脱亜入欧》 〔2回〕 
6.小括 時代・地域・人: 地域再発見のために 前田正名論 〔1回〕
m.遠隔地(北前船)輸送
n.資本の域外移転とあつれき(軋轢)
o.遠隔地輸送利益と長州・薩摩+水戸学
p.移行期の地域課題と課題解決
後期期末試験 実施する
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