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授業内容・授業計画

授業の目標と概要 古今の言語文化に触れ、それを読み解くことを通して、論理的な思考と叙述技法習得の
ための基礎固めを目指す。また、言葉のきまりにしたがって言語表現を正確に音読する
とともに、現代日本語を丁寧に正しく表記する作法を身につけることによって、「読
む」「書く」「聴く」「話す」の総合的な力を向上させる。
履修上の注意
(準備する用具・
前提とする知識等)
授業においては教科書、ノート、辞書は必ず用意すること。配布された補助教材、参考
資料等は適切に整理、保管し、必要に応じて活用すること。授業中は国語辞典(電子辞
書を含む)を活用して語彙を増やし、正確な聴き取りや読み取りに努めること。表記トレ
ーニングを実施する。ボールペン、万年筆などのペン書きによって書き上げ、必ず提出
すること。時間内に書き終わらなかった場合は2週間以内に提出すること。自己チェッ
クが不正確なもの、丁寧さに欠けるものについては再提出を求める。
到達目標 ・「読む」「書く」「聴く」「話す」それぞれの能力を高め、総合的に生かしてコミュ
ニケーションをとることができる。
・論理的な文章を客観的に理解する能力と、文学的な文章を多角的に鑑賞する能力を身
につけることができる。
・日本の文化や伝統についての理解を深め、それらに親しむことができる。
・現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができる。
成績評価方法 定期試験の成績(80%)と読書レポート(10%)、表記トレーニングなどの提出物
の内容(10%)により評価する。合否判定もこれに同じ。読書レポートは提出が遅れ
るにしたがって減点し、未提出者には単位を認めない。合否判定で60点以上の者につ
いて、授業中の積極的な発言、私語、居眠り、授業以外の作業、準備すべき用具の不備
など、授業参加の状況によって、5点以内の範囲で評価点に加点、または評価点から減
点することがある。
なお、前期末再試験及び後期末再試験については、以下のとおりとする。
・対象者は、各定期試験の素点が60点未満の学生とする。
・実施時期は、年間行事予定に記載された期間とする。
・実施回数は、各定期試験ごとに1回とする。
・試験前に実施する補習への出席は、受験のための必須条件とする。
・再試験の素点を定期試験の素点に置き換え、前記の成績評価方法に従って再計算した結果、
60点以上となる場合、学年末の評価60点(合格)とする。
テキスト・参考書 テキスト:『高等学校 国語総合』(明治書院)
     『新編 現代文A』(第一学習社)
     『高校漢字練習 標準編』(東京書籍)
参考書:『新総合 図説国語』(東京書籍)
    『記者ハンドブック 新聞用字用語集』(共同通信社)
   
メッセージ 大部分の人にとっては、一つの文章を大勢で読み解くという機会はこの学生時代しかな
いはずです。それを楽しくするのもつまらなくするのも学生の姿勢で大きく左右されま
す。積極的な授業参加を期待します。
授業の内容
授業項目 授業項目ごとの達成目標
1ガイダンス(1回)
2水の東西(5回・国語総合)
3鼻(6回・現代文)
4古文・土佐日記(7回・国語総合)
5日本語表記練習(4回・プリント配布)
1授業の進め方や到達目標が理解できる。
2論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握に基づいて論旨を正確に読み取ることができる。
3小説の技法に親しみ、人物の心理と行動のつながりが理解できる。
4仮名文字の重要性が理解できる。作者の背景と日記の関係がわかる。指定された語句、語法の意味がわかる。
5現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字等の基礎的知識について理解し、またそれらの知識を活用して日本語の文章を丁寧に表記し、正確に自己添削することができる。
前期中間試験 実施する
6働くことの意味(6回・国語総合)
7ナイン(5回・現代文)
8古文・和歌(7回・国語総合)
9日本語表記練習(4回・プリント配布)
6論理的な叙述をたどり、表題の問いへの答えを理解できる。
7人物、情景、心情の描写ならびに描写意図などが理解できる。
8和歌のリズムと技法について理解できる。言葉の二重性について説明できる。
9現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字等の基礎的知識について理解を深め、またそれらの知識を活用して、日本語の文章を丁寧に表記し、正確に自己添削することができる。
前期期末試験 実施する
10花女房(4回・現代文)
11山月記(6回・現代文)
12短歌創作(1回・プリント配布)
13漢文・桃花源記(7回・国語総合)
14日本語表記練習(4回・プリント配布)
10随想的な評論を読み味わい、その論旨を理解できる。
11独特の文体で書かれた小説を読み味わい、作中人物相互のやりとりや独り語りからその心情を理解することができる。
12日常世界の心象を短歌に詠むことができる。
13正しく訓読できる。指定された句法が理解できる。物語の論理がわかる。
14現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字等の基礎的知識について理解を深め、またそれらの知識を適切に活用して日本語の文章を丁寧に表記し、正確に自己添削することができる。
後期中間試験 実施する
15美意識は資源である(6回・国語総合)
16調律師のるみ子さん(5回・現代文)
17漢文・十八史略「荊軻入秦」(7回・プリント配布)
18日本語表記練習(4回・プリント配布)
15論点と主題を正確に把握し、それらがどのような組み立てで書かれているかが理解できる。
16小説の叙述に即して、作中人物の心情を捉えることができる。
17正しく訓読できる。指定された句法が理解できる。物語の論理がわかる。
18現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字等の基礎的知識について理解を深め、またそれらの知識を適切に活用して日本語の文章を丁寧に表記し、正確に自己添削する能力を高めることができる。
後期期末試験 実施する
到達目標
1. 現代日本語で書かれた文章を文脈にしたがって正確に読み解くことができる。
2. 効果的かつ正しい発音で言語表現を音読することができる。
3. 古典作品の背景や特質をふまえた正確な解釈ができる。
4. 現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができる。
  理想的な到達レベルの目安(優) 標準的な到達レベルの目安(良) 未到達レベルの目安(不可)
評価項目 1 文章を正確に読解することができ、その内容を他の主題につなげて総合的に考察し、表現できる。 文脈にしたがい、文章表現が伝えようとすることを理解することができる。 誤った解釈に陥り、文章表現の要点が把握できない。
評価項目 2 聞き手の理解を助ける明瞭かつ正確な発音で言語表現を音読することができる。 聞き取りが可能な音量で正確に言語表現を音読することができる。 不明瞭な発音しかできず、また不正確な音読に終始する。
評価項目 3 古典作品の背景となる認識や制度に関することに加え、古文の語法や漢文の句法などの特異な言語運用の仕組みを正しく理解したうえで、正確に解釈できる。 古典作品の重要語句や句法の意味がわかり、解釈ができる。 古典作品の技法全般が理解できず、正しい解釈ができない。
評価項目 4 常用漢字のすべてを丁寧かつ正確に表記することができるとともに、行頭・行末禁則をはじめとする日本語表記の規則を理解し、それにしたがった表記を実践できる。 常用漢字の7割以上について正しく丁寧な表記ができ、表記上の規則が理解できる。 日本語の表記において、不正確な文字認識が認められたり、丁寧さに欠けたりするところがある。
評価割合
  試験 発表 相互評価 態度 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 80 20 100
基礎的能力 80 20 100
専門的能力
分野横断的能力
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