シラバス情報

シラバス基本情報

関連科目
前関連科目 後関連科目
数学,物理,創造工学基礎演習 電気電子工学,制御工学,複合融合演習,機械設計法Ⅰ,機械設計法Ⅱ

授業内容・授業計画

授業の目標と概要 メカトロニクスとは,メカニクス(機械工学)またはメカニズム(機械装置,機構)と
エレクトロニクス(電子工学)を融合した学問であり,私たちの身の回りにある
自動車,掃除機,デジタルカメラなどは,機械部品や機構を電子・情報技術により駆動
制御されている電子機械といえる.
本講義では,エレクトロニクス分野として電気・電子工学の基礎,センサー・
コンピューター・アクチュエーターについてを,メカニクス(メカニズム)分野として
機械工学の基礎,機械・機構・対偶・連鎖とその運動についてを,それぞれ教授し,
メカトロニクスの概要を理解することを目的とする.
履修上の注意
(準備する用具・
前提とする知識等)
前半7回をエレクトロニクス分野,後半7回をメカニクス分野として講義・演習を主体に
授業をおこなう.
・これまでに学んだ数学・物理・創造工学基礎演習の知識を必要とする.
・講義中に演習をおこなうので,関数電卓を持参すること.
・講義終了後,自宅学習等により必ず復習をすること.
到達目標 ・電気・電子工学の基礎を理解し,センサー・コンピューター・アクチュエーターの
種類と働きを説明できる.
・機械工学の基礎を理解し,機械における機構・対偶・連鎖と,その運動を説明できる.
成績評価方法 合否判定:定期試験2回の平均が60点以上であること.
最終評価:定期試験2回の平均点(100%)を最終評価とする.

再試験:再試験は,全2回の試験のうち60点未満であった試験に対し行う.
    合否は受験しなければならない試験すべてが60点以上であること.
テキスト・参考書 教科書:自作テキスト・プリントを配布する
参考書:1.よくわかるメカトロニクス(見崎・小峰著,東京電機大学出版局)
    2.ハンディブックメカトロニクス 改訂3版(三浦宏文,オーム社)
    3.メカトロニクス概論 改訂2版(古田ほか,オーム社)
    4.メカトロニクス入門 第2版(土谷ほか,森北出版)
    など
メッセージ 講義はメカトロニクスの基本を2つの分野に分けて解説します.3年次の電気電子工学や
5年次の制御工学,各種実験・実習の基礎となる科目なので,重要な点を確実に理解
し,様々な問題に適用できるような力を身につけて下さい.
授業の内容
授業項目 授業項目ごとの達成目標
①ガイダンス,電気工学の基礎(1回)
②電子工学の基礎(1回)
③コンピューターとは(1回)
④センサーとは(2回)
⑤アクチュエーターとは(2回)
①電気の基本を理解し,簡単な電気回路の計算ができる
②電子の基本を理解し,簡単な電子回路の計算ができる
③2進数や16進数を理解し,簡単な論理回路の計算ができる
④センサーの種類と働きを説明できる
⑤アクチュエーターの種類と働きを説明できる
後期中間試験 実施する
⑥ガイダンス,メカニクス(機構)とは(1回)
⑦機械の機構と運動の伝達Ⅰ〔機械の運動〕(1回)
⑧機械の機構と運動の伝達Ⅱ〔機械の機構〕(1回)
⑨機械の機構と運動の伝達Ⅲ〔基本的な機械要素①〕
(1回)
⑩機械の機構と運動の伝達Ⅳ〔基本的な機械要素②〕
(1回)
⑪機械の機構と運動の伝達Ⅴ〔基本的な機構①〕(1回)
⑫機械の機構と運動の伝達Ⅵ〔基本的な機構②〕(1回)
⑥自動車におけるメカニクス(機構)を理解し,図を
用いて説明することができる.
⑦平面運動と空間運動,等速運動・不等速運動・間欠
運動を理解し,図を用いて説明することができる.
⑧対偶と機構,連鎖と機構,機構の種類を理解し,図
を用いて説明することができる.
⑨日本工業規格(JIS)や国際標準化機構(ISO)に
規格が制定されている「ねじ」に関係する機械要素を
理解し,図を用いて説明することができる.
⑩日本工業規格(JIS)や国際標準化機構(ISO)に
規格が制定されている「軸」や「その他」に関係
する機械要素を理解し,図を用いて説明することが
できる.
⑪歯車機構・巻掛け伝動機構を理解し,図を用いて
説明することができる.
⑫リンク機構・カム機構などを理解し,図を用いて
説明することができる.
後期期末試験 実施する
到達目標
1. 電気回路や電子回路に用いる回路素子を説明できる.
2. メカトロニクスを学ぶにあたって重要な,コンピューター・センサー・アクチュエーターの種類と働きを説明できる.
3. 機械の運動や機構(メカニズム)を図を用いて説明することができる.
  理想的な到達レベルの目安(優) 標準的な到達レベルの目安(良) 未到達レベルの目安(不可)
評価項目 1 抵抗・コイル・コンデンサ,ダイオード・トランジスタの用途を説明し,回路に流れる電流や電圧を計算できる. 抵抗・コイル・コンデンサ,ダイオード・トランジスタの用途を説明できる. 抵抗・コイル・コンデンサ,ダイオード・トランジスタの用途や,回路計算が理解できない.
評価項目 2 コンピューター・センサー・アクチュエーターの種類と働きを説明し,用途に応じて最適な機器を選択できる. コンピューター・センサー・アクチュエーターの種類と働きを説明できる. コンピューター・センサー・アクチュエーターの種類と働きを説明できない.
評価項目 3 機械の運動,対偶・連鎖・機構の種類などを図を用いて詳細に説明することができる. 機械の運動,対偶・連鎖・機構の種類などを図を用いて説明することができる. 機械の運動,対偶・連鎖・機構の種類などが説明できない.
評価割合
  試験 発表 相互評価 態度 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 100 100
基礎的能力
専門的能力 100 100
分野横断的能力
© 2009,2010,2011 KNCT Syllabus System -- Ver. 0.85