授業の目標と概要 |
製品が所定の機能を満足するように、設計者の意図を正確に共有する手段が「図面」である。図
面は、計画図、製作図、配線図、工程図、等々、どのような意図を表すかによって多くの種類が存
在する。複雑な構造の品物ほど必要となる図面の種類と数は多く、意図を正確に共有するための
「表現法の約束事」も異なる。
本授業では、第2学年で学んだ機械設計製図の基礎を踏まえ、機械要素の製図と簡単な機械・器
具の設計製図をおこなう。
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履修上の注意
(準備する用具・
前提とする知識等)
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①機械設計製図Ⅰ(機械工学科第2学年)で学んだ製図や製作図の基礎知識と理解を必要とする。
②関数電卓(プログラム機能なし)を必要とする。
③製図用具一式を必要とする。
④課題製図提出用のケント紙を必要とする。
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到達目標 |
①機械要素の製図ができる。
②簡単な機械・器具の設計製図ができる。
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成績評価方法 |
①合否判定:各課題製図等(設計書、図面)が全て提出され、その平均評点が60点を超えているこ
と。未提出課題製図等が1点でもある場合、評点は60点未満となる。提出課題製図等の評価は、機
械要素では構図20%+正確さ30%+丁寧さ30%+受講態度20%、簡単な機械・器具では設計書20%+構
図20%+正確さ20%+丁寧さ20%+受講態度20%とする。
②最終評価:合否判定に同じ
③再試験:未提出課題製図等の提出により合格(60点)とする。
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テキスト・参考書 |
テキスト:林洋次他、機械製図、実教出版
参考書①:林洋次他、機械設計1、実教出版
参考書②:林洋次他、機械設計2、実教出版
参考書③:植松育三他、初心者のための機械製図第3版、森北出版
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メッセージ |
設計の基本的な手順を理解し、図面を正確に作成したり図面を誤りなく読んで作業したりすること
ができるように、設計製図の基礎知識と基礎技術をしっかりと身につけましょう。
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授業の内容 |
授業項目 | 授業項目ごとの達成目標 |
1.設計製図の要点、スケッチ、製作図の基礎(0.5回)
2.機械要素の製図:ねじ(4.5回)
3-1.機械要素の製図:軸と軸継手(2/4回)
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1.設計の手順が説明できる。簡単な形状のスケッチができる。製作図作成に必要な基礎知識を身につけることができる。
2.ねじの説明と製図ができる(課題製図提出)。
3-1.軸と継手の説明と製図ができる。
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前期中間試験 |
実施しない
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3-2.機械要素の製図:軸と軸継手(2/4回)
4.機械要素の製図:軸受(6回)
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3-2.軸と継手の説明と製図ができる(課題製図提出)。
4.軸受の説明と製図ができる(課題製図提出)。
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前期期末試験 |
実施しない
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5.機械要素の製図:歯車(3回)
6.機械要素:プーリ・スプロケット(0.5回)
7.機械要素:ばね(0.5回)
8.機械要素:溶接継手(0.5回)
9.機械要素:管・管継手・バルブ(0.5回)
10-1.簡単な機械・器具の製図:パンタグラフ形ねじ式ジャッキの設計製図(2/10回)
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5.歯車の説明と製図ができる(課題製図提出)。
6.プーリ・スプロケットの説明ができる。
7.ばねの説明ができる。
8.溶接継手の説明ができる。
9.管・管継手・バルブの説明ができる。
10-1.パンタグラフ形ねじ式ジャッキの設計ができる(設計書提出)。
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後期中間試験 |
実施しない
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10-2.簡単な機械・器具の製図:パンタグラフ形ねじ式ジャッキの設計製図(8/10回)
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10-2.設計書を基にして、パンタグラフ形ねじ式ジャッキの製図ができる(課題製図提出)。
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後期期末試験 |
実施しない
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