授業の目標と概要 |
物理現象を実体験として理解し,それを通史的,数式的にとらえる能力を養う.
科学的思考力を養うとともに,学ぶことの楽しさを実感してもらいたい.
3学年では2学年に履修した物理の中で扱った熱分野の続きである熱力学と,そのほかに電磁気学,現代物理学を扱う.
前期前半:熱力学
前期後半:静電気
後期前半:電流
後期後半:原子
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履修上の注意
(準備する用具・
前提とする知識等)
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演習や試験問題によっては関数電卓が必要です.
数値化,図示をする場合は約束事(授業で指示)をふまえた表現が必要です.
予習として教科書を熟読してください.
復習として授業中に解いた問題を自身で解きなおして下さい.
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到達目標 |
1. 熱力学の法則を理解し,気体の状態の変化を計算できる.
2. 電荷間の力,電場,電位を算出できる.
3. コンデンサ回路,抵抗回路の計算ができる.
4. 現代物理学の概要を理解できる.
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成績評価方法 |
合否判定:4回の定期試験(90%),その他の課題(小テスト,レポート等)(10%)で評価を行い,平均点が60点以上であること.
最終評価:合否判定と同じ.
再試験は,定期試験で60点に満たなかった範囲の試験を受け,60点以上であれば合格.
再試験で合格した者の最終評価は60点とする.
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テキスト・参考書 |
教科書:初歩から学ぶ基礎物理学 熱・波動(大日本図書)
初歩から学ぶ基礎物理学 電磁気・原子(大日本図書)
参考書:しっかり学べる基礎物理学(電気書院)
ドリルと演習シリーズ 基礎物理学(電気書院)
高校生が用いる「物理」の各種参考書
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メッセージ |
用語や記号を覚えてしまうことで,授業の内容の理解も早まります.
授業は,新しい概念を得るだけでなく,誤った概念や先入観を正す場です.
皆さんの楽しい雰囲気,活発な発言が内容を豊かにします.
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授業の内容 |
授業項目 | 授業項目ごとの達成目標 |
ガイダンス(1回)
3.1 熱力学第1法則(1回)p. 52
3.2 気体の状態変化(1回)p.58
3.3 モル比熱(1回) p. 65
3.4 熱機関(2回) p.70
演習(1回)
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3.1 熱力学第1法則を用いて,気体のする仕事や内部エネルギー変化等を計算できる.
3.2 定積変化,定圧変化,等温変化,断熱変化について,p-v図に表すことができる.
3.3 モル比熱を計算できる.
3.4 熱機関について理解し,熱効率を求めることができる.
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前期中間試験 |
実施する
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1.1 静電気力(1回)p.10
1.2 電場(3回) p.17
1.3 電位(2回)p.30
演習(1回)
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1.1 電荷間にはたらく力を算出できる.
1.2 電場の定義を知り,電気力線を図示できる.
1.2 ガウスの法則を用いて対称性の高い電場を算出できる.
1.3 平行極板間,点電荷周辺の電位を算出できる.
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前期期末試験 |
実施する
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1.5 コンデンサー(3回)p.48
2.1 オームの法則(2回)p.62
2.2 直流回路(1回)p.75
演習(1回)
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1.5 コンデンサーの電気容量を算出できる.
1.5 コンデンサーの直列・並列接続時の合成容量を算出できる.
2.1 抵抗率を用いて電気抵抗を求めることができる.
2.1 ジュール熱,電力を算出できる.
2.2 キルヒホッフの法則を用いて抵抗回路の計算ができる.
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後期中間試験 |
実施する
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1.1~1.3 電子と原子核の発見(1回)p.164
2.1 光の粒子性(1回)p.182
2.2~2.3 原子の構造(2回)p.188
3.1~3.3 原子核の構造(2回)p.202
演習(1回)
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1.1~1.3 原子構造を説明できる.
2.1 光子のエネルギー,運動量を算出できる.
2.2 リュードベリの式から線スペクトルの波長を算出できる.
2.2 ボーアの原子半径を計算できる.
2.3 ド・ブロイ波長を算出できる.
3.1~3.3 放射性崩壊を説明できる.
3.1~3.3 半減期,質量欠損の計算ができる.
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後期期末試験 |
実施する
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理想的な到達レベルの目安(優) |
標準的な到達レベルの目安(良) |
未到達レベルの目安(不可) |
評価項目 1 |
気体の状態変化,モル比熱,熱機関など熱力学に関する現象を物理法則に基づいて理解し,様々な物理量を導出できる. |
気体の状態変化,モル比熱,熱機関にかかわる物理量の基本的な計算ができる. |
気体の状態変化,モル比熱,熱機関にかかわる物理量を公式を用いて計算ができない. |
評価項目 2 |
静電気力,電場,電位など電気に関する概念を理解し,これらの物理量を導出できる. |
静電気力,電場,電位などの,電気に関する基本的な物理量を計算できる. |
静電気力,電場,電位などの,電気に関する基本的な物理量を公式を用いて計算できない. |
評価項目 3 |
コンデンサーの電気容量,ジュール熱,電気抵抗などについて,物理法則に基づいて理解し,これらの物理量を導出できる. |
コンデンサーの電気容量,ジュール熱,電気抵抗などの基本的な物理量を計算できる. |
コンデンサーの電気容量,ジュール熱,電気抵抗などの基本的な物理量を公式を用いて計算できない. |
評価項目 4 |
原子の構造,光の粒子性,放射性崩壊,半減期,質量欠損などの物理現象を理解し,これらの現象にかかわる様々な物理量を導出できる. |
原子の構造,光の粒子性,放射性崩壊,半減期,質量欠損などの物理現象にかかわる様々な物理量を計算できる. |
原子の構造,光の粒子性,放射性崩壊,半減期,質量欠損などの物理現象が理解できておらず,これらに関わる物理量を計算できない. |