授業の目標と概要 |
建築技術者に必要な建築構造力学の基礎として,応力度,ひずみ度,断面の特性について学習す
る.物理学や数学をベースとして基礎知識を修得し,それらを応用する能力を身につける.
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履修上の注意
(準備する用具・
前提とする知識等)
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力の合成と分解,力のつり合い,静定ばりの支点反力と応力について十分理解している必要がある.
用具としては三角定規のセット,コンパスおよび電卓が必要である.
授業では主として講義形式で基本的な事柄について理論(考え方)を示し,適宜演習を行う.さらに,自学自習用
の課題を与える場合がある.
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到達目標 |
応力度とひずみ度,断面の諸特性,断面の応力度に関する基礎的知識を身につけている.
また,それらに関する基本的な演習問題が解ける.
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成績評価方法 |
合否判定:2回の定期試験の結果の平均が60点以上を合格とする.
最終評価:2回の定期試験の結果の平均点とする.
再試験による合否判定:再試験の結果が60点以上を合格とする.
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テキスト・参考書 |
テキスト:建築構造力学Ⅰ第3版(森北出版)
参考書:建築構造力学入門(実教出版),建築構造力学入門(数理工社),応用力学演習問題と解説(理工図
書),ズバッと解ける!建築構造力学問題集220(Ohmsha)など
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メッセージ |
講義を理解し演習を行うには十分な予習が必要であり,知識の定着には復習(反復練習)が必要で
ある.
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授業の内容 |
授業項目 | 授業項目ごとの達成目標 |
1. 応力度とひずみ度
・応力度(2回)
・ひずみ度(1回)
・応力度とひずみ度の関係(1回)
2.断面の性質
・断面1次モーメント(1回)
・断面2次モーメント(2回)
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<応力度とひずみ度>
応力度の意味を理解し,基本的な応力度の計算ができる.
モールの応力円を理解し,図示できる.
ひずみ度の意味を理解し,ひずみ度の計算ができる.
ヤング係数の意味を理解し,応力度とひずみ度の関係を説明できる.
<断面の性質>
基本的な断面に対して,図心を求めることができる.
基本的な断面に対して,断面二次モーメントを求めることができる.
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後期中間試験 |
実施する
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2.断面の性質
・断面係数(1回)
3.断面の応力度
・軸方向力による応力度(1回)
・曲げモーメントによる応力度(2回)
・せん断力による応力度(1回)
・偏心荷重による応力度(2回)
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<断面の性質>
基本的な断面に対して,断面係数を求めることができる.
<断面の応力度>
軸方向力による応力度を理解し,基本的な計算ができる.
曲げモーメントによる応力度を理解し,基本的な計算ができる.
せん断力による応力度を理解し,基本的な計算ができる.
偏心荷重が作用したときの垂直応力度を計算できる.
断面の核の意味を理解し,算出できる.
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後期期末試験 |
実施する
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