授業の目標と概要 |
電子回路Ⅰで学んだ内容を基礎として、高周波に対するトランジスタ・ダイオードの電気特性や、それを用いた基礎的回路や電気的特性を理解する。電化製品に使われている基礎
的増幅回路の機能やその動作を学習し、高周波に対する回路設計の基本を理解するとともに、工学の幅広い基礎知識を取得する。
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履修上の注意
(準備する用具・
前提とする知識等)
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講義と演習を組み合わせながら授業を進める。演習時に電卓が必要となるので持参すること。
講義、演習では電気回路の知識や電子回路Ⅰで学んだ知識が必要になる。
繰り返し復習し、基礎的回路計算方法や線形素子(部品)の性質等を理解しておくことが必要となる。
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到達目標 |
バイポーラトランジスタの基本的な回路設計ができる。
バイポーラトランジスタの増幅回路の高周波特性を説明できる。
MOSFETの基礎的電気的特性を説明でき、CMOSロジックの動作を説明できる。
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成績評価方法 |
合否判定 2回の定期試験の平均点が60点を超えていること。
最終評価 2回の定期試験の平均点80%, 小テストの平均点20%。
不合格の場合には再試験を実施し、60点以上を合格とする。最終評価は60点とする。
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テキスト・参考書 |
参考書: コロナ社 基礎電子回路 原田耕介他
コロナ社 電子回路 検定教科書
オーム社 電子回路(1)、電子回路(2) 雨宮好文等
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メッセージ |
技術や知識は基礎からの積み上げが重要です。一歩一歩確実に積み上げて下さい。
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授業の内容 |
授業項目 | 授業項目ごとの達成目標 |
1.授業のガイダンス(1回)
2.バイポーラトランジスタを用いたアナログ回路(2回)
3.MOSFETを用いたアナログ回路(2回)
4.オペアンプを用いた差動増幅回路(1回)
5.演習(1回)
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1.授業の到達目標が理解できる。
2.バイポーラトランジスタの低周波等価回路を用いて増幅回路の増幅度、インピーダンスの計算ができる。
3.MOSFETの低周波等価回路を用いて増幅回路の増幅度、インピーダンスの計算ができる。
4.オペアンプを用いた差動増幅回路の動作を説明できる。
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前期中間試験 |
実施する
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6.バイポーラトランジスタの高周波等価回路(2回)
7.発振回路(2回)
8.CMOS論理回路の基礎(2回)
9.演習(1回)
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6.バイポーラトランジスタの高周波等価回路を用いて増幅度、インピーダンスの計算ができる。
7.発振回路の動作を説明できる。
8.CMOS論理回路の基礎的性質を説明できる。
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前期期末試験 |
実施する
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理想的な到達レベルの目安(優) |
標準的な到達レベルの目安(良) |
未到達レベルの目安(不可) |
評価項目 1 |
BJTとMOSFETを用いた増幅回路の増幅度、入出力インピーダンスを計算できる |
BJTまたはMOSFETを用いた増幅回路の増幅度、入出力インピーダンスのいずれかを計算できる |
BJT/MOSFETを用いた増幅回路の増幅度、入出力インピーダンスのいずれも計算できない |
評価項目 2 |
和、差、微分、積分、反転増幅、非反転増幅の演算回路を用いることができる |
和、差、微分、積分、反転増幅、非反転増幅の演算回路のいずれかを用いることができる |
演算回路のいずれの計算もできない |
評価項目 3 |
BJTの高周波等価回路を用いて増幅度の周波数依存性や位相のずれを計算できる。 |
BJTの高周波等価回路を用いていくつかの計算できる。 |
BJTの高周波等価回路を書くことができない |
評価項目 4 |
BJTを用いた代表的な3つの発振回路の動作を説明できる。 |
BJTを用いた非安定マルチバイブレータの動作を説明できる。 |
いずれのマルチバイブレータの説明もできない |
評価項目 5 |
CMOS論理回路の利点および動作原理について説明できる。 |
CMOS論理回路の利点または動作原理について説明できる。 |
CMOSインバータの動作や利点について説明できない。 |