授業の目標と概要 |
人間は一人一人が独立した人格を持つ。同時に人間は社会に
参加し、人間官界の中で生きていく。科学は主観を排し、客観の
世界を明らかにする役目を持つ。しかし、心をを痛め苦悩する
人間の特性は否定できない。この講義を通し、主観的世界を 理解する。
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履修上の注意
(準備する用具・
前提とする知識等)
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日々の生活から、新聞や小説などの言葉の文化によく接し、
その言葉を産み出した深層に注意を向ける。教師・友人など
との会話からそれとは異なる考え方に気づき、その根拠を理解する。
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到達目標 |
自我の多層性を理解し、他者に対しても同様の視点を持てる。
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成績評価方法 |
期末試験の得点により合否判定をする。60点以上で合格である。
最終評価は合否判定点と同じである。
再試験は60点以上で合格とする。
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テキスト・参考書 |
★ 教科書 : 無藤隆ほか著 『心理学』(有斐閣,2004年)
☆ 参考書 : ウィリアム・パトリックほか著 『孤独の科学』(河出書房新社,2010年)
☆ 参考書 : 箱田裕司ほか著 『認知心理学』(有斐閣,2010年)
☆ 参考書 : ガイ・ドイッチャー 『言葉の違いで世界も違って見える訳』 (インターシフト,2012年)
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メッセージ |
「人によって傷ついた心は人によって癒される」という言葉の意味を
あたたかく理解できるようになることを期待します。
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授業の内容 |
授業項目 | 授業項目ごとの達成目標 |
1.自己とは何か(3回)
2.社会的影響(2回)
3.人間関係(2回)
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1.自我の多層性を理解できる
2.他所の存在が自我構成に与える影響を理解できる
3.攻撃性と互恵的利他行動を理解できる
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前期中間試験 |
実施しない
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4.集団の特性(2回)
5.子供時代の発達(3回)
6.青年期・成人期の発達(3回)
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4.人の集まりにより変化する意識・判断を理解できる
5.人格形成の基礎になる事象を理解できる
6.自我同一性の確立を支える事象を理解できる
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前期期末試験 |
実施する
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7.ストレスと心理的障害(2回)
8.カウンセリング(3回)
9.臨床場面のカウンセリング(2回)
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7.ストレッサーとなる出来事を理解できる
8.人間関係を理解する手立てとしてのカウンセリングを
理解できる
9.傾聴の意義を理解できる
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後期中間試験 |
実施しない
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10.心理療法と文化(2回)
11.情動(3回)
12.動機づけ(3回)
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10.文化の中の個人、個人の中の文化を理解できる
11.生への欲求を理解できる
12.欠乏動機と達成動機の違いを理解できる
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後期期末試験 |
実施する
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