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授業内容・授業計画

授業の目標と概要 開発者・技術者として企業や研究機関の第一線で活躍するために必要な特許法について
学ぶ。企業が開発者・技術者に求める能力は、大きく2つある。①発明をして特許を取
得する能力と②他社特許の侵害を回避する能力である。この授業では、①について、特許
がとれるかどうかを判断する力、発明を文書にまとめる力、発明と従来技術との違いを
明確にする力を身につけ、②について、特許調査をする力、特許権の権利範囲を判断す
る力、他社特許を回避して設計する力を身につけることを目標とする。
履修上の注意
(準備する用具・
前提とする知識等)
基礎知識から解説を行うので、前提となる法律の知識は不要である。ただし、各人の発
明について、発明届出書(発明内容の説明書)の作成、特許調査などの演習を行うの
で、各人1つずつアイディアを事前に考えておくことが好ましい。教科書を参照しなが
ら、配布したサブノートに記載する方式にて授業を進める予定である。
集中講義、各6時限を5回、土日開講のため休日ダイヤを考慮し毎回10時45分開始。
到達目標 企業において役立てることができるように、①発明をして特許を取得する能力と②他社特
許の侵害を回避する能力を取得する。実践的な内容とそれを支える理論を学ぶが、それ
らを他人に説明できる程度に理解することを目標とする。
成績評価方法 7回の小テスト、3回の課題提出などに基づいて評価する。小テスト70点、課題
210点、その他70点とし、210点以上取得した者を単位認定する。詳しくは、第
1回目の講義の際に公表する。
テキスト・参考書 教科書:古谷栄男著「理工系のための実践・特許法第2版」(釧路高専のこの講義のために書
き下ろした教科書です)
講義時に配布するサブノート・プリント
参考書:特許庁「産業財産権標準テキスト」
教科書は著者割引で著者からの直接購入となります。
購入方法はサイボウズLiveにて告知します。
メッセージ この授業の3つの利点:一つ目は特許業務のプロから興味深い実践的背景理論を教授
される、二つ目は記述試験に対応できる力が身につく、三つ目は非技術系科目の学び
方を学ぶ(社会に出てから・大学に行ってからも必要です)ことである。
授業の内容
授業項目 授業項目ごとの達成目標
1.特許を学ぶ必要性   
2.特許制度の概要 
3.何が特許になるのか
4.特許権の効力 
5.誰が特許権者になれるのか
6.特許出願から特許取得まで
7.外国特許出願
8.発明届出書の書き方
9.特許調査
10.侵害対応
1.理工系の学生にとって、特許を学ぶ必要性はどこにあるのかを説明できる
2.制度全体の理解のために必要な特許制度の理念を説明できる
3.特許を取得するための要件を説明できる
4.特許の持つ力、権利範囲の解釈を説明できる
5.特許権は誰が取得できるのかを説明できる
6.特許出願の審査の流れを説明できる
7.外国での権利取得を説明できる
8.自らの発明を届出書に書ける
9.類似特許の調査方法を説明できる
10.事件をモデルにして特許権侵害の判断できる
前期中間試験 実施しない
受講希望者に対する注意事項:
最大50人までしか受講できません。
受講希望者は3月15日までに、指定のメールアドレスまで、メールにて課題を提出すること。
課題内容については別紙を参照すること。
受講決定者にはサイボウズLiveの招待メールを送るので、その招待に従ってサイボウズLiveに登録することで、受講生となれる。
集中講義実施日:
平成29年度は4/15,4/22,5/13,5/20,6/10に実施する。
なお、集中講義であるため出欠には特に注意すること。就職試験などやむを得ない事情で欠席する場合は事前にサイボウズLiveにて申し出て許可を受け、補講日程を相談すること。
前期期末試験 実施しない
後期中間試験
後期期末試験
到達目標
1. 特許要件を説明できる。
2. 特許権の効力を説明できる。
3. 事例について、特許侵害かどうかの判断ができる。
  理想的な到達レベルの目安(優) 標準的な到達レベルの目安(良) 未到達レベルの目安(不可)
評価項目 1 各特許要件について自らその意味を説明できる。 各特許要件について、質問に答える形で説明できる。 各特許要件の区別ができない。
評価項目 2 直接侵害、関節侵害、均等侵害、改良特許について、自らその意味を説明できる。 直接侵害、関節侵害、均等侵害、改良特許について、質問に答えるかたちで説明できる。 直接侵害、関節侵害の区別ができない。
評価項目 3 事例をみて、いずれの侵害形式であるかを判断し、侵害の湯無を理由と共に説明できる。 事例をみて、いずれの侵害形式であるかを判断し、侵害の湯無を理由と共に説明できる。 事例をみて、いずれの侵害形式であるかを判断できない。
評価割合
  試験 発表 相互評価 態度 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 52 4 4 40 100
基礎的能力
専門的能力 52 4 4 40 100
分野横断的能力
このシラバスには以下の補足資料がアップロードされています
受講者選考のための課題です。3月15日締め切り 知的財産権受講希望者の方へ-1.pdf 

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