授業の目標と概要 |
空調設備の要素技術および省エネルギー手法について知識を得、また簡単な負荷計算や空調プロセスの計算ができるようになることを目標とする。
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履修上の注意
(準備する用具・
前提とする知識等)
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本科で学んだ伝熱工学あるいは環境工学の知識を要する。
電卓と定規は毎回用意すること。
第1~6回は毎回小テストか小レポートを課す。後期中間試験は第1~6回で学んだ知識を問う。
第7~10回は空調プロセスを表現するためにフリーの数値計算ソフトを各自のPCにインストールしてもらい、
毎回課題の提出を求める。
第11回以降は空調設備の要素に関する発表(2~3回)を要求するので、
何らかのプレゼンテーションツールが使えることが必要である。
後期期末試験は、第11回以降で学んだ知識を問う。
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到達目標 |
空気調和方式や省エネルギー手法を説明できる。
冷暖房設計に必要な空調負荷や空調プロセスを計算できる。
空調設備の要素技術の概要を説明できる。
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成績評価方法 |
合否判定:口頭発表×0.2+レポート・課題×0.4+試験×0.4>60%
レポートや課題が全て提出されていること。
最終成績:合否判定を以って最終成績とする。
不合格者には課題を与え、60点以上を合格とする。
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テキスト・参考書 |
教科書:図解建築設備(武田仁、森北出版)
参考書:空気線図の読み方・使い方(空気調和・衛生工学会、オーム社)、
初学者の建築講座建築設備(大塚雅之、市ヶ谷出版社)、
図説建築設備(村川三郎、学芸出版社)等
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メッセージ |
空調に求められる環境の「質」、エネルギー、その空間の使用者、この三つの要素を常に意識して授業に臨んでほしい。
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授業の内容 |
授業項目 | 授業項目ごとの達成目標 |
(1) 空気調和の概要
(2) 空気調和と室内環境
(3) 空気調和方式の種類と特性
(4) 空気調和設備の計画
(5) 冷暖房負荷計算法
(6) 湿り空気線図と空気調和の設計
(7) 数値計算ソフトによる湿り空気線図の作成1
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(1)冷暖房の歴史、室内環境基準について説明できる。
(2)冷暖房で目指すべき温熱環境を説明できる。温熱指標を説明できる。
(3)空気調和方式の種類と特性を説明できる。
(4)空調計画の基本的な考え方を説明できる。省エネルギー手法を説明できる。
(5)簡単な冷暖房負荷計算ができる。
(6)湿り空気線図を用いて空気の状態を求めることができる。加熱・冷却・加湿の計算ができる。
(7)乾球温度と相対湿度から、水蒸気圧、絶対湿度、湿球温度、エンタルピーなどを計算するプログラムを作成できる。
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後期中間試験 |
実施する
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(8) 数値計算ソフトによる湿り空気線図の作成2
(9) 湿り空気線図上での空調プロセスの表現1
(10) 湿り空気線図上での空調プロセスの表現2
(11)~(14) 空気調和機・熱源機・その他機器に関する発表
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(8)数値計算ソフト上で湿り空気線図を表現することができる。
(9)数値計算ソフト上で空調プロセス(加熱・冷却・加湿)を表現することができる。
(10)単一ダクト方式の空調プロセスを湿り空気線図上に示すプログラムを作成できる。
(11)~(14)
空調機・熱源機・その他機器(全熱交換器やコージェネレーションシステムなど)の仕組みを理解した上で、分かりやすく説明できる。
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後期期末試験 |
実施する
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