シラバス基本情報
授業内容・授業計画
授業の目標と概要 |
伝熱の基本形態である伝導・対流・放射の機構,およびその基本的な取り
扱いを学ぶ.種々の熱機関の冷却,原子炉の炉心冷却,蒸気発生器,ボイ
ラー,蓄冷熱,熱設計を伴う分野は多岐におよぶ.本教科はこれらの諸問
題に対応できる能力を養うことを目的としている
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履修上の注意
(準備する用具・
前提とする知識等)
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数学,物理学の復習を行い,理解しておくこと.また演習問題では関数電
卓等を用意すること.
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到達目標 |
伝熱工学の基礎を理解し,エネルギー管理士(熱)試験に出題される熱工学
に関する出題のうち60%程度解くことができる.
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成績評価方法 |
主として定期試験による評価を行う.合否判定は定期試験の平均が60 点
を超えていること.および最終評価は4 回の定期試験を(90%),レポート
(10%)の比率で行う.
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テキスト・参考書 |
教科書:伝熱工学,一色・北山 著,森北出版
参考書:伝熱工学,関 編,森北出版
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メッセージ |
一般的に目に見えない熱と流体について,その性質や特性を把握してもら
うため,限りなく易しい説明で授業を進める予定です.なおHP にパワーポイ
ント資料や予習項目を提示するので閲覧してください.
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授業の内容 |
授業項目 | 授業項目ごとの達成目標 |
1.ガイダンス(0.5 回)
2.伝熱の基本事項(0.5 回)
3.定常熱伝導(3 回)
4.非定常熱伝導(3 回)
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・伝熱の三形態を説明できる.
・フーリエの法則を説明できること.固体の熱伝導が
計算できること.
・一次元非定常熱伝導の解析解が説明できること.
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前期中間試験 |
実施する
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5.伝熱機器の熱伝導計算(4 回)
6.非定常熱伝導の数値解析(3 回
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・多重平板および複合多重円管の熱伝導計算ができる
こと.
・熱貫流率の説明ができること.
・一次元の非定常熱伝導方程式について陽解法で計算
できること.
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前期期末試験 |
実施する
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7.対流熱伝達(4 回)
8.次元解析(3 回)
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・エネルギー方程式を導出できること.強制対流およ
び自然対流の説明ができること.無次元パラメータの
物理的意味を説明できること.
・物理現象をバッキンガムのパイ定理を用いて,無次
元整理できること
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後期中間試験 |
実施する
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9.実験整理式(3 回)
10.沸騰熱伝達(2 回)
11.放射伝熱(2 回)
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・実験整理式を用いて自然対流および強制対流に関す
る伝熱計算ができること.
・沸騰曲線に対応して沸騰様相を説明できること.実験
整理式を用いて熱流束の計算ができること.
・熱放射の基礎法則を説明できる.ステファンボルツマ
ンの法則を説明できる.
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後期期末試験 |
実施する
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Syllabus 2008 -- Ver. 0.50